阿武隈川の流域と河川争奪の件など

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published: 2022-01-11, updated: 2022-01-11 by Campo Salado

水系の分水界をトレースしていたら、おかしなところにぶつかった。明らかな分水界なのに、これを貫流する川がある。

棚倉町の河川争奪

川内川水系と大淀川水系の分水界にも あった が、あれは人工的な疏水であるのは明白だった。
明治42年測図昭和8年要部修正参謀本部5万図「棚倉」Stanford Digital Repository から

5万図棚倉

なにかオカシイと思ったら、棚倉町 * によると人為的に分水した棚倉堀(旧称は逆川堀)というそうだ。いつ掘削されたのか正確に分からないくらい古いらしい。もともと争奪しようとしていた箇所を選んだのだろうか?
南側の久慈川水系大草川や大竹川のほうが阿武隈川水系社川よりも河床勾配が急で、谷頭への侵食が大きいことは分かる。
どうやら、この地域の POI 河川争奪 は有名らしい。

POI 二井宿峠の河川争奪 は、白石川が上流を山形の大滝川に奪われている。
また福島県川俣町と飯舘村の分水界に POI 水境 という地名がある。そのまんま。
おまけ、POI 阿蘇南麓の豪快な河川争奪

福島県古殿町と石川町の分水界は、ファジー過ぎて難しい。
これだけ広い上中流域から水を一手に引き受ける宮城県丸森町、洪水はちょっと気の毒。二本松より上流は河床勾配が緩慢。
風隙は英語で Wind Gap と言うことを初めて知った(そのまんまじゃん)。

【閑話休題】プーチンさんを可愛らしく「プーさん」と呼びたい

上記の分水界は、日本の主要な分水界のマップ に書き込んだ。
これまでの分水嶺・分水界

*http://www.town.tanagura.fukushima.jp/page/page001701.html, 第2章6 玉野堰の三方分水と棚倉堀にみる歴史的風致

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