天下分け目、ではなく水の分け目を、関ヶ原に近い から紀伊半島の
まで、ざっくりトレース。
三津河落山とは、吉野川、宮川と北山川という3河川の分水嶺であることに由来する名とのこと。大量の降水はこの大台ケ原で四散する。
三重県にありながら と
は、この分水嶺によって他と遮られる。心理的には伊勢湾よりも京都・奈良に傾斜する部分もあるのだろうか?
また中央構造線で大きくズレるところは特徴的。
奈良県南部と和歌山県中部(この分水嶺の南西側)は、激甚な洪水災害が多発する。故のあることか。
福岡と筑豊の分水界に がある(今は封鎖)。
戦後間もない1949年に開通したこのトンネルは北東の旧若宮町側を頂点とし、南西の久山町へ傾斜して下る片勾配だが、底部には密かに水路が掘られていた。つまり若宮側から久山側へコッソリ取水・送水されていた。後にこの事実を知った若宮側は憤り、取水口を破壊したという(出典)。
人々の暮らしの生命線である水を巡っては、むかしから全国各地で、かような争いがあったものと想像できる。分水界にしたがって自治体の境界線を設けるのは、自然と理にかなっているのだろう。
こちらも参照を:
※2021年8月追記:まとめました=日本の主要な分水界のマップ