中央分水嶺について、京都府と兵庫県の続き、鳥取と岡山の県境は (ほぼ) 中央分水界なので端折り、広島県をざっくりトレース。
広島県というと山陽であり、瀬戸内海に面して寒くなさそうなイメージがある。しかし山陰で雪が降ると、JR木次線がよく運休する。
という大まかな視点で分水の尾根筋を追いかけた。特徴的なのは、 によるフラットな谷中分水界。福塩線の上下駅の近くにも
がある。
色別標高図:
芸備線の向原駅近く、 も谷中分水界 (三篠川が戸島川の上流を奪った) で、見極めがむずかしい。中国地方に特徴的な SW-NE のリニアメント上でもある。
軽い気持ちでトレースを始めたが、マサ土の地ゆえか、エッジの効いてない低山のなだらかな尾根が多く、とくに世羅あたりでは何度もあらぬ方向へ逸れていった (遭難した気分である)。地理院地図の「自分で作る色別標高図」を対照しながら、賽の河原に石を積むような、たいへんな作業となってしまった。 から西は、島根との県境が分水界。
俯瞰して見れば、日本海にそそぐ江の川の上流域は非常に広く、三次盆地とその下流がたびたび水害に苛まれるのも理解できる。
冬季は日本海の寒風が吹き荒ぶ、という想像でまちがいないだろうか?
陰陽の境界ゆえ、瑕疵は御免ください。
こちらも参照:
※2021年8月追記:まとめました=日本の主要な分水界のマップ
※2022年2月追記:江の川水系の分水界 を書きました
※2022年7月追記:広島県太田川の流域をトレースしてマップに描く を書きました