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天塩川水系の分水界

公開日: 2026年3月29日

国土交通省 によると幹川流路延長は 256 km で全国4位、流域面積は 5,590 km²、その源は天塩岳 (もっともこれは河川法の上での定義)、河床勾配は上流部 (名寄川合流点まで) で 1 / 700 以上の急流、中下流部 (問寒別川合流点が境) では 1 / 1,500 ~ 1 / 5,000 の緩勾配となっている。分水界をわかりやすくトレース

音威子府と中川を結ぶ音中道路が3月22日に開通した (グリーンの Polyline で示した) が、天塩川の狭窄部を迂回する。北海道開発局旭川開発建設部 (PDF) によれば、その音中トンネルは蛇紋岩区間と緑色岩区間で変状が発生し難工事となったとのこと。地質図では「苦鉄質岩類に富む付加体」と表現される。鉄やマグネシウムを包含するということか。

下流域は三日月湖や旧河道が多い。サロベツ湿原を貫流するサロベツ川に放水路がいくつもある。これが湿原の乾燥化を進めたようで、人工改変のバランスのむずかしさを感じる。
国土地理院 (PDF, p.37) によると

天塩川下流の現在の流路は人工的に開削したもので、旧河道は北側の幌延地域に卓越しており、パンケ沼の東南 1 km に旧河道の一部である長沼が残存しています

大正時代の地形図 (Stanford Digital Repository) を見ると、河口部は砂嘴で遮られ南へ流れ海に出るかたちは変わってない。

天塩国と石狩国の境界でもある塩狩峠付近はJR宗谷本線の最高地点でもある。北見国との分水界には天北峠がふたつある。

朱鞠内湖のところトレースが違う? と思われた方は鋭い。雨竜第一ダムの副ダムである土堰堤が人工的な河川の争奪になっているので堰堤で線を引いた (ダム建設前は行政界=分水界だったはず)。

高緯度ゆえ等高線が間延びして見えるため、また宗谷丘陵は周氷河地形ゆえエッジに乏しいため、トレースするのが困難。
赤色立体地図は垂直方向が強調される優れモノなのだが、地すべり地形はちょっと認識しにくい。
この流域の南部、和寒町 (わっさむちょう) はカボチャの収穫量が日本一だということを初めて知った。

以下も参照を

余談

今朝の Lat: 35.54, Lng: 139.4757 付近

町田市、恩田川沿いのサクラ

洪自誠『菜根譚』の有名な一節

花は半開を看、酒は微酔に飲む、此の中に大いに佳趣あり

確かにサクラは満開より半開のほうが奥ゆかしく、一輪より全体を見るほうがいい気がする。酒は泥酔に陥りがちだが (反省しない)。

令和7年度が終わる。この下半期はいろいろあった。
良かったことは、初の女性総理大臣が誕生したことだ。
悪かったことは、それが高市早苗だったことだ。
この人物が目指しているのは「自己実現」だけで首相の器ではない。