2年前に北海道の温泉記号を目視で拾い上げたときペンケやパンケの注記がやたら多いことに気づいたのだが、ペンケは「上の」を、パンケは「下の」を意味するアイヌ語の接頭辞なのだそうだ。
国土地理院のアドレスサーチで、ペンケやパンケを検索してみてください
ひとつの事物に注記が重複するところもあるので、件数はあまり当てにならない。基本的に両者は対になるということだろうと思う。たとえば石狩にペンケウタシナイ川とパンケウタシナイ川がある (ペンケとパンケの歌志内川ということか)。また阿寒湖の上流にペンケトーとパンケトーふたつの湖がある。天塩にもペンケ沼とパンケ沼がある。
辺渓、班溪、盤渓や蟠渓など漢字に転化しているところもあるが、Pの音が見られるのは北海道に限られるだろうか。逆に「山の神」や「権現」などといった本州にザラにある名が北海道には見当たらない。なおヌプリという語は「山」を意味するそうだ。
語学は接頭辞 (prefix) あるいは接尾辞 (suffix) を覚えることで意味も理解しやすくなる場合があると思うが、地名も例えば上、下、東、西、南、北などがザラに含まれる。これら相対的な要素を外して元々の由来を考える、ということは誰でも日常的にあるのではなかろうか。
また、ご自身の姓をサーチすると由来の地を想像できるかも。
先日のサーチはイヤだった = ショッピングモールの帰り、どこに駐車したか忘れて探した
(キーの解錠ボタンを押せば車が返事してくれるので助かるがオッサンとして気分はよくない)
標茶や厚岸で暴れているヒグマ OSO18。スペイン語で熊は Oso なので私は「クマ18号」くらいのコードネームかと思っていたが、実際は標茶町のオソツベツという地名と前足の幅が 18 cm であることが命名の理由であるらしい。判るわけない。
また昔の感覚なら長男か次男か判ったりしたが (慎太郎と裕次郎、孝太郎と進次郎など)、今どきのお子さんの名は予断を許さない。