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千代川水系と天神川水系の分水界を地図に描く

公開: 2024年03月26日
更新: 2024年03月26日

鳥取県のふたつの一級水系、千代川と天神川の分水界をわかりやすくトレース

マップ読図

千代川【せんだいがわ】の水系、国土交通省 によると幹川の流路延長は 52 km、流域面積は約 1,190 km²。
天神川の水系は幹川の流路延長が 32 km、流域面積は約 490 km²。いずれも南側の陰陽の境は中央分水嶺にもあたる

扇ノ山と氷ノ山は火山なので、付近には火山性高原がある。柱状節理や板状節理も見られるようだ。
これらの西麓、京ヶ原と𣇃米【つくよね】の棚田は2022年に農林水産省が選定した『つなぐ棚田遺産』に選ばれている。𣇃米という地名は山梨県富士川町にもあるが、こちらは【つきよね】と読むということでまぎらわしい。
福岡の私の郷里では精米することを【コメをつく】と言うので「どげな漢字を書くと?」と電話で老母に尋ねたら「さぁ? 知らんばい」と、にべもない。農業をやっていたわけじゃないから無理もないが、餅をつくと同じ文脈ではないかとのことだった。
なお智頭町には穂見山 (ほみせん) の西麓に穂見という地名がある。山梨県南アルプス市高尾には穂見神社があり、ここから分詞されたらしき穂見神社が山梨県内に数社ある。それがどうした、と言われると何でもないが。
鳥取県には木地山、木地屋や六郎谷など木地師に由来する地名があるので少し伝播が混乱した。

有名な因幡の白うさぎ、白兎神社だけでなく八頭町にも所縁の社が点在していたようだ。

この流域には河川争奪や風隙らしき地形が散見される。
昨年 (2023年) 8月の台風7号で、とくに左支の佐治川流域にひどい被害があった。

鳥取市の温泉について、日本地下水学会の 地域地下水情報データベース によると

...駅の東側付近のみに分布し,35泉源で 2,000 m³ / d を揚水している。深度 20~50 m の作井であり,洪積層の砂礫に胚胎する層状泉ならびに第三紀の河原火砕岩層に賦存する裂か泉からなる。井戸の静水位は-11 m 程度である。
温泉水の水温は 40~45 °C を示す。なお,不圧地下水の水温は 11~19 °C,被圧地下水の水温は一般に 17~19 °C を示す

産業技術総合研究所の 地熱情報データ におおむね合致する。
なお湯梨浜町の東郷池の中に温泉記号があるが、羽合温泉の湖中泉で1958年7月の採水データでは泉温 73 °C で pH は 7.4、深度 40 m から動力揚湯らしい。

天神川に左支の小鴨川が合流するあたりは、たびたび洪水被害を受けている。自然災害伝承碑があることの意味。
倉吉市の西端は大山の火砕流台地がある。三朝町には惚れ惚れするような地すべり地形がある (惚れるな)

旧河道と付け替え

明治30年測図昭和7年修正の参謀本部5万図「鳥取北部」から一部、Stanford Digital Repository

5万図、鳥取北部から一部

当時は鳥取砂丘という呼称ではなく濱坂砂丘だったのだなあ。
野坂川の延長にもともと本流だった河道があり、そこに袋川が合流している。安長から江津への間は昭和5年に付け替えた新しい河道、市内を蛇行していた袋川も昭和3~6年に大杙から古市まで新袋川を開削したらしい。
千代川の河口改修は昭和49年から58年にかけて東へ直線的に付け替えられたとのこと。

以下も参照を

最近まで千代川を【ちよかわ】だと思い込んでいた。古い地図にある千代水村は【ちよみそん】らしい。音訓のむずかしさよ

最新記事: 位置情報 Geolocation API の実装 (2024年04月23日)
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