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小矢部川水系の分水界を地図に描く

公開: 2024年04月08日, 更新: 2024年05月01日

富山県の一級水系、小矢部川の分水界をトレース。金沢市域をわずかに包含する。

マップ読図

小矢部川の水系、国土交通省 によると幹川の流路延長は 68 km、流域面積は約 667 km²。
NHK富山の記事 によれば東隣の庄川から小矢部川に向かって低くなっているとのこと。
小矢部川と旅川の合流点は海抜 45 m 程度だが、庄川の合口ダム直下の河床は 100 m ある。だから平野部の河床勾配は小矢部川のほうが緩慢ということになる。砺波平野は低平に見えて実は東高西低で傾いていて、支川や疏水は小矢部川が受け止める格好

もともと小矢部川と庄川は兄弟みたいなもの (分離は明治期) だし扇状地に線を引くのはナンセンスだけれど、目安としてザックリした点線を示した。
次は国土地理院の「自分で作る色別標高図」で見た場合

国土地理院「自分で作る色別標高図」から

庄川の扇状地が優勢、小矢部川のほうが洪水や氾濫のリスクが高いのもむべなるかな。2008年7月28日の豪雨で城端や福光地域でとくに被害があった。

内務省明治42年測図昭和5年修正5万図「城端」から庄川の扇頂部、Stanford Digital Repository

5万図、城端から一部

いにしえの旧河道を想像するのはむずかしい。二万石用水は凹地の名残だろうか?
欄間や紬でも有名な地域、当時は福野駅から加越鉄道というのがあったのだな。

日本地下水学会の「日本の地下水」によると

庄川扇状地には,厚さ 100 m 以上の厚い砂礫層が分布する...
庄川扇状地中央部の砺波市や高岡市の南部などでは,深度 100 m までの帯水層から採水している。小矢部市では深さ 200 m 程度の深井戸が多く,埴生累層と考えられる砂泥互層から採水している。中位段丘や丘陵に近い城端町では泥質な堆積物が多く,多層にストレーナーを設けた井戸が多い

富山県はどこも美味しい水に恵まれている。うらやましいことだ。

伏木の年間降水量平年値は 2,281 mm、月別では12月の 294 mm が最多。気温の平年値は通年で 14.2 °C。1月が 2.9 °C、8月は 26.7 °C。
伏木特別地域気象観測所とアメダスは段丘の上に立地している。

ブナオ峠から刀利ダム左岸にかけて加須良断層が、倶利伽羅の東から福岡町にかけての縁は石動断層が走る。
宝達の丘陵は地すべり地形がたくさん、木窪川の上流部は左岸の崖が分水界で変な地形になっている (マップ中の「?」のところ)。

国道304号は、人喰谷や細尾峠など旧五箇山街道の難所を回避する五箇山トンネルが1984 (昭和59) 年に開通して冬季の通行が確保されたとのこと。

以下も参照を

つくづく北陸の地図はおもしろい。

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