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那賀川水系の分水界を地図にえがく

公開: 2023年12月23日
更新: 2023年12月23日

なかがわという名の河川はいくつかあるが、もっとも水量が多いのは四国のなかがわだろうか。

マップ概観

徳島県を流れる那賀川とその水系、国土交通省 によると幹川の流路延長は 125 km、流域面積は 874 km² とのこと。
全国的には知名度が低いかもしれない。美波町を除いておおむね行政界と合致

治水のみならず治山もたいへんなのだろうと思う。

約90年前の河口付近

日本有数の多雨地帯、台風による被害がとくに下流域で多い。しかし、降らないときはとことん降らず渇水や干ばつも起こる難しい地域。
明治40年測量昭和9年修正の参謀本部5万図、阿波富岡から一部、Stanford Digital Repository

5万図、阿波富岡から一部

旧那賀川が現在は幹川の河口に戻っている。斎藤島には人家が10戸ほどあったらしいが、昭和12年度から14年度にかけて除去したらしい。
右支の桑野川は現在、富岡水門のみにより幹川とつながり下流は派川那賀川となり河川法上では那賀川水系に含まれている。またこの地域には水神社が多いようだ。
よくよく地図を読むと、阿南市中心部 (富岡町) の水は桑野川ではなく打樋川へ逃げるのだな。岡川にしても、大正時代からの河川改修と治水の結果なのだろう。

『道路の改良』第11巻第5号 (昭和4 (1929) 年) に中忠義「那賀川橋架設工事概要」がある (PDF, 非SSL)

道路の改良第11巻第5号から一部

この那賀川橋は今なお現役だが

架橋地點に於ける多年洪水時の統計を見るに流身は殆んど左岸に一定し右岸は洗掘の虞なきが如きも地質調査の結果将来該河川の幅員拡張の暁には現在の右岸付近が流身となるべく察知せらるるを以て全橋共に同一タイプのトラス径間としました...
洪水時と雖も絶対的交通の安全を期してゐます

子孫の代まで使える橋を架けようという意思が垣間見える。実際に右岸は改修で堤防が後退し、そのぶんRC桁が追加されている。

以下も参照を

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