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久慈川水系の分水界を地図にえがく

公開: 2024年03月19日
更新: 2024年03月19日

マップ読図

茨城県、福島県と栃木県にまたがる一級水系久慈川の分水界をわかりやすくトレース。この水系、国土交通省常陸河川国道事務所 によると幹川の流路延長は 124 km、流域面積はおよそ 1,490 km²。北東部は老年期の地形で小起伏ばかり、分水界を追うのがたいへんだった

流域の最北端は阿武隈川の支流を多方面で争奪し、左支の山田川はみごとな直線谷を形成している。色別標高図と傾斜量図を被せると南北に走る断層 (棚倉断層?) 線崖がめだつ。どういう作用がはたらいたらこういう地形になるのか、難解ではある。

袋田の滝は、東に傾斜したケスタの崖に落ちている。意外に集水域が広い。

むずかしいケスタ

八溝山の南東にある殕石沢などの谷は『建設技術者のための地形図読図入門』(鈴木隆介、古今書院) 第3巻によると

主要尾根はケスタであり,それを構成する岩石はほぼ南北の走向で西に傾斜する地層であり,東面斜面が受け盤で西面斜面が流れ盤であると解される

非対称谷はわかるが、受け盤と流れ盤の見分け方がよくわからない。
明治42年測図昭和8年要部修正の陸地測量部5万図「塙」から一部、Stanford Digital Repository

5万図、塙から一部

昭和初期には製炭の集落があったらしい。古い地図では林用軌道が殕石沢の標高 620 m 付近まで延びている。

久慈川水系は大きくないけれども、地形の難度が高い。

以下も参照を

地形には幼年期、壮年期、老年期という区分がある。
壮年期の後半はなにかと険しくて削られ崩壊しかねないという点で、更年期地形と言い換えても良いのではないか (良くない)

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