秋田県と山形県にまたがる一級水系、子吉川の分水界をわかりやすくトレースした
国土交通省 によると子吉川幹川の流路延長は 61 km、流域面積は約 1,190 km²。
流域の北部、右支の芋川は中流域が河成段丘だらけ、蛇行の跡がたくさんある
流域の南部に 国土交通省東北地方整備局 が鳥海ダムを事業中。平常時最高貯水位は海抜 411.6 m、サーチャージが 419.2 m という設計、工期は2032年度までの予定となっている
建設予定地の河床に深さ 40 m の砂礫 (砂や小石) が堆積しているという特徴があります。そのため、地盤を 40 m 掘って河床砂礫を除去、岩盤を露出させ、そこにダムを構築します。また、堤体を安定させるため上下流を 40 m 埋め戻す必要があります
谷底幅の異常な広さからして堆積は当然だろうが、浅い貯水池となり将来の堆砂のことも考慮されているのかな~と思ったら集水域に崩壊地形は少なく砂防堰堤もわずかしか見当たらない。
横手市から由利本荘市までの秋田県道48号のうち、分水界を越える山間部は線形が鉄道のそれだ (急カーブや急勾配がない)。昔あった横荘鉄道東線という路線の転用らしく、笹倉トンネルから湧き出る石清水もあるようだ。
にかほ市象潟町には上郷温水路群があるが、この流域にも疏水と溜め池がたくさんある。鳥海からの冷たすぎる水への対策もたいへんだ。
羽後町は雄物川水系と子吉川水系に二分されるが、もともとは前者が元西馬音内村、後者が田代村や仙道村だったようだ。後者の石沢川は相対的に標高が高い。
鳥海山から飯ヶ森を経て西は有耶無耶の海岸まで、県境の線は日本ばなれした直線でひかれ鳥海山頂は山形県に属する。由利本荘市 によると、象潟が干潟となった噴火よりもずっと前から宗教上の (大物忌神社にまつわる) 争いに起因するとのこと。
庄内藩と矢島藩による諍いが分水界を無視した行政界を生んだということのようだ。うやむやだけに (p)
なお有耶無耶の関は宮城と山形の県境にもある。うやむやだけに (pp)
大正2年測図昭和9年修正の参謀本部5万図「鳥海山」から一部、Stanford Digital Repository
ちっとも変わりばえしないのであった。西麓は側火山らしき地形がちらほら。
軽井沢という地名は東北から大阪まで各地にあるが、この子吉川流域だけで3つあった。
秋田県と山形県の往来は、冬季に閉鎖される鳥海の観光道路を除けば、内陸の及位~院内を越える羽州街道と海沿いの国道7号しかない。
前者には東北中央自動車道 (E13) 真室川雄勝道路が、後者には日本海東北自動車道 (E7) 遊佐鳥海IC~象潟IC間が事業中。だが子吉川流域には直接のメリットに乏しいだろうか。
以下も参照を
余談。裏金キックバックの件は結局
¿¡うやむやか!?(ff)
昔は私も支持し投票したことがあったが、自民党はもうダメだ
リンカーン: Government of the people, by the people, for the people.
自民党議員: Government of money-worshipers, by money-worshipers, for money-worshipers.
個人的願望: Government of ordinary people, by ordinary people, for ordinary people.
いちど下野してメンツを入れ替えたほうがよいのでは