先週末の大雨で各メディアは「平年の一か月間の◎割の雨が......」など、そのスケール感を表現するのに苦心していたように思えた。
気象庁は3月24日に「平年値の更新について」として
1991〜2020年の観測値による新しい平年値を作成しました。
新平年値は、令和3年5月19日から使用します。
新平年値では現平年値と比べ、年平均気温は全国的に0.1〜0.5℃程度高くなります。降水量は季節によって多くの地点で10%程度多くなります......
気象庁では、西暦年の1の位が1の年から続く30年間の平均値をもって平年値とし、10年ごとに更新しています
という報道発表をおこなっている。
あらかじめ平年値を知っておけば多寡も理解しやすいと思う。年間降水量の多いところを暖色系で、少ないところを寒色系で示した。
個人的には、中学か高校の授業で習ったあとは知識(値)をアップデートしていなかった。
※上掲の CSV ファイルを使ったら「館野」や「阿蘇山」が含まれていた。これは「気象庁の中の人」ならば「あたりまえ」なのかもしれないが、われわれ一般の民には「?」である。このへんのギャップが乖離の原因になっている、ということをいいかげん認識してもらいたいものだ。
国土交通省(mlit.go.jp)の外局である気象庁(jma.go.jp)はカネがないようだが、国交省も心もとない。地方整備局や河川事務所のサーバーも決して強靭じゃない。
デジタル庁は行政組織のバックエンドやハードウェアにも意を用いるべきだと思うが、きっとフロントエンドやソフトウェアといった「見た目、出来ばえ」に傾倒する気がする。
「AMeDAS の設置間隔など」および「20の気象レーダー配置」も参照を。