新型気象レーダー運用開始との報。これまで雨雲レーダー画像で柏駅前タワーマンションの影が出ていた物件のことか。
「地上の観測点」とはアメダスのことを指すと思うが、山間部では設置間隔がさらに大きいし観測の空白域もある。
気象レーダーについては気象庁に詳しい説明があるが、名瀬測候所のほうが説明が易しい
レーダーの測定原理は「やまびこ」に似ています。電波(ヤッホー)を発射し(大声で叫び)その電波(声)が降水粒子(山や斜面)に反射し帰ってくるまでの時間を測定し、以下の式からから対象物までの距離を計算します。
距離=(光の速度×時間÷2)
また、受信した電波の強さから降水の強さを測定します。レーダービームを水平方向に回転させることで降水域の平面的な広がりを測定することができます。さらにレーダービームの仰角を上下に変化させることで、降水の3次元分布を広範囲・高分解能で連続して観測できます。
また「島の南西部には標高600mを超える山(湯湾岳)があるため、この方角がレーダーでは観測が困難な領域となっています」とある。
は海抜318.8m地点に24.7mの高さで設置されているが、標高694.4mの湯湾岳が遮るということか?
(横津岳)もまた10時の方角に影ができる。こちらは近くにおそらく自衛隊など複数のレーダーがあるので、干渉を避けているのだろうか。
マイクロ波の探知可能距離は標準的な値として300km程度とのことなので、その半径円も付した。
新型は関東の平野部で大きな効果を発揮するだろうか。次回の雨で柏駅東口がどうなるかも観察したい(→降水ナウキャスト)。
もっとも、レーダーのブラインドになる死角が日本中でゼロになる、ということは不可能だろうけれど。
3月14日追記:ブライトバンドとともに、より鮮烈なタワマンの影が