グラフィックとしての地図

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公開日:2020-03-02 更新日:2020-07-23

Stanford Digital Repository に収録されている参謀本部あるいは陸地測量部の古い地形図は

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という寛大なものが多いので、たいへんありがたい。
詳しい経緯は分からないが、戦時中の日本の軍事情報を米軍が収集したものなのだろう(旧日本軍にゆかりのあるところに掲載が集中しているし「極秘」などの押印があるものが多い。そもそも地図は高度な軍事情報でもある)。
20万分の1帝国図「東京」(大正3年製版 同8年鉄道補入改版)から、一部を切り取り

20万分の1帝国図「東京」

グラフィック的に、とても優れていると思う。大正時代の印刷技術は私も詳しく分からないが、ムダがなく美しい。
埋立地はないし、まだ鉄道路線も少なく、ノスタルジックな感傷さえ誘う。今では使用されていない質素な隷書体も美しい。額に入れて飾りたくなるような「絵」になっている(マニアじゃないから飾らないが)。
台場の存在意義も際立ってよく分かるし、当時はコハダが旨かったのだろうなどと想像をかきたてられる。

余談。大学生の娘と息子と共に出かけたら「おとーさんマスクしないの?」と聞かれた。・・・それは必要ないと思っているからだ。必要とする人が装着すればよい。なんでもかんでも「前に倣え」したり買い占めに走ったりすることは、大人の振る舞いでは決してないだろう?