明治41年測図昭和5年鉄道補入陸地測量部5万図「本郷」Stanford Digital Repository から。
愛知県の東部、一般にはあまりなじみのない地域だろうか
与良木隧道 (よらきずいどう) は 愛知県 によると明治27 (1894) 年に作られた県内最古のトンネルとのこと。本郷にも与良木峠の名がある。
田口鉄道の隧道は廃線後に拡幅改修され、現在の県道389号の稲目トンネルとなっている。
図郭の中には「川合」地名が4つある。これは「落合」と同様に河川の合流に由来するのだろうか?
宇連 (うれ) の (自然) 地名は愛知県東部を中心に散在し、岐阜県恵那市上矢作町に字 (あざ) が、浜松市浜名区の山間部に川宇連川が、新潟県村上市に宇連萩山がある。
宇連川にある宇連ダム (鳳来湖) 上流部にあった宇連集落は現在廃村となっているが、設楽町では隔絶された位置にあって、なぜか新城市に属していない
参考までに、富山県の有嶺 (うれ) は元禄時代に有峰 (ありみね) に改めたとされる (ありみネット)。「憂い」を忌避したのはごもっとも。
隆起準平原というのは分水界をとらえにくいし、地形的にもインパクトに乏しい。
地味な地域ではあるけれども、インフラ面では三遠南信自動車道 (東栄IC~鳳来峡IC、今年度中に開通予定) と設楽ダムが事業中。とくにダムは巨大プロジェクトだが、あまり耳目を集めてはいない (気がする)。
メジャーなところは誰でも注目する。マイナーなところは誰も顧みない。そのマイナーなところを記事にしても読む人は当然ながら少ない (だから取り上げた)。
「常願寺川の分水界を地図にえがく」や「矢作川と豊川水系の分水界を地図に描く」も参照を。
余談。死ぬリスクよりも長生きするリスクのほうがどちらかといえば怖いのだが、あまりに健康体すぎて100くらいまで生きそうで怖い。