国土地理院の地図修正

Home » Articles » 国土地理院の地図修正, published: 2019-09-27 (updated: 2019-09-27)

去る7月に長崎で「掘削機トンネル突き抜け列車損傷」というニュースがあった。ボーリング作業をおこなったらトンネルを突き抜け、走行中の列車が損傷したというものだった。
間違って記載されていた国土地理院の地図が使われていた可能性があった(参照)。
そして昨日9月26日、国土地理院は電子地形図を更新した。

nagasaki-tunnel, GSI Map

破線が新たに修正された長崎本線・長崎トンネルの線。緑色の Polyline は、従前のもの。
しかし注目すべきは、国土地理院が、上記トンネルだけではなくJR九州管内の他のトンネルもキチンと精査している点だ。
電子地形図25000の更新情報」で、他のJR九州の在来線トンネルも改描を実施したことを示唆している。
私がざっと見た限りでは、篠栗線の笹栗トンネルや肥薩線の矢岳トンネルなども、書き直されている(地図マニアや鉄道マニアの方ならば、もっと気付くだろう)。

・・・2か月余りで、この仕事は立派だ。国土地理院は、報道された箇所のみにとどまらず、ほかに誤りはないか? と入念に調べ、キチンと対処している。
人のやることならばミスはあるし、瑕疵はあっても仕方ない。大切なのは、誤りは認め、修正すべき点は速やかに直す、ということだ。
おそらく、九州以外の他の地域についても、先の世代から残るアーカイブを精査しているだろう。

地図の改描というのは、賽の河原に石を積むような、地味な、日陰の仕事なのだろうが、それを厭わず実直に迅速におこなった。
他の省庁ならば「誤りは認めない」「言い訳に終始する」「隠蔽する」といった態度に走りそうなものだが、国土地理院は、真摯に見える。

余談。
今週、娘が22歳に、息子が20歳になる。晴れて父親の責務を満了。
後悔はいろいろあるが、何とか育て上げたので、よしとする。