産業技術総合研究所の20万分の1日本シームレス地質図 V2 には API も用意され重宝させてもらっているのだが、うかつなことに、1年以上も前にバージョン 1.2.1 が出ていることに今さら気づいた(迂闊なのはいつものことだけれど)。
凡例取得サービスの json フォーマットに、title と value が追加されたとのことで、コードを少しだけ簡易にできる。
なおシームレス地質図は、ズームレベル4~13で表示される。マップ上でクリックないしタップ。
自分の足元の地質を知るだけでなく、地図の読み方の幅も広がると私は思っている。
むろん、地質図は机上の図面に過ぎないので、現地で実物を見るに越したことはない。当たり前だけれども。
チリの首都サンティアゴ(Santiago)の東 100 km ほどに標高 6,000 m 級の火山(Tupungatito と San José)がある。トゥプンガティートは、60年ほど前に噴火している。
サンティアゴから谷を遡れば、温泉も点在する。むかし私は車で入り込んだのだが、どの地点まで行ったのか記憶が定かでない。
この地質図は、Portal Geomin (beta) で見ることができる(やや重く、Parinacota など一部のデータが出ないのが残念)。
提供元は、チリ鉱業省が所管する機関 Sernageomin(Servicio Nacional de Geología y Minería, 地質鉱業局)。
今でこそワインやサーモンも日本では有名なのだけれど、もともとチリは銅鉱モノカルチャーの国なので、地質や鉱物の情報はきわめて重要。とくに北部チュキカマタ周辺の情報は充実している。また Sernageomin は、チリ国内の火山監視ネットワークも管理している。
なおチリの公的な地図製作は Instituto Geográfico Militar、つまり陸軍の機関が担っている(1881年設立)。
これらについては、すでに2005年に書いたが、再掲。
一般に考えられているよりもチリは遥かに先進国で、伝統的なアンデスやマプーチェの文化は希薄。
Los Andes の町はずれに Termas El Corazón という温泉がある。良い湯だったので、こちらは覚えている。
そして峠を越えアルゼンチン領に入ったら、南米最高峰アコンカグアが見えるところがある。