三陸自動車道から八戸久慈自動車道までが年内に全線開通する予定になっている。
残るは普代から久慈に至る野田久慈道路だけ(赤色で示した)。
「道の駅、サービスエリア、パーキングエリアと高速道路マップ」を、ずっとアップデートしてきた。この E45 路線が少しずつ地理院地形図に迅速更新で描画されていくのを追いかけた。
3.11 から10年あまり。この道路の完成を早いと感じるか、遅いと感じるか、人それぞれではないかと思う。
輸送路は出来上がる。これによって何が運ばれるのか? それが大切になってくるのだろう。
この新しい便利な道を使って若い人が故郷を去り東京へ出ていくかもしれない、という想像力も必要ではないか。
上り線と下り線の非対称はつねにあるが。
※11月19日追記=国交省東北地方整備局三陸国道事務所より、2021年12月18日に全線開通する旨が発表された。
地図には、さまざまな Point of Interest(POI)を描き込むことができる。しかしその POI の先には、必ず人の暮らしがある。
GIS がトレーサビリティを発達させているけれども、人の追跡は諸刃の剣でもある。
個人的には、そこへ踏み込むのを躊躇う。「良かれ」という動機が他者に迷惑を及ぼす場合もあるので。