国土数値情報に最近追加された「大規模盛土造成地データ」から東京都の #Geojson #盛土 #地図
23区内にも散在するが多摩地区の盛り方がすごい。
市町村が整備し国土交通省で集約した大規模盛土造成地データで2023年 (令和5年) 版。いわく
これまでの大規模地震発生時において滑動崩落等の被害が発生した盛土造成地の実態を踏まえて、谷や沢を埋めたり、傾斜地盤上に盛土した大規模盛土造成地の概ねの範囲、 盛土区分(谷埋め型、腹付け型等)、都道府県コード、都道府県名、市区町村コード、市区町村名を整備したもの
注意事項として
- 安全性の確認が必要な盛土造成地を示したものであり、直ちに危険性のある盛土造成地を示したものではありません。最新の情報は各自治体にご確認ください。
- データ欠損、誤り等を発見した場合は、断り無く修正することがあります。
- 本データは宅地建物取引業法に基づく重要事項説明等の根拠には利用できません。
- 本データの利用により損失・損害が発生した場合、国土交通省並びに原典資料提供元の各市町村は一切の責任を負いません。
データの留意事項として
大規模盛土造成地マップは、造成前後の地形図などを重ね合わせることにより大規模盛土造成地の概ねの位置と規模を示したものであり、マップに示す箇所が全て地震時に危険というわけではありません。
調査に使用しているデータの作成時期やその精度等により、全ての盛土造成地が抽出できているものではありません。
そのため、今後の調査等によって新たな大規模盛土造成地が追加等される場合もあります
とのこと。
このデータには含まれていないが、道路や鉄道も盛土が多いという点も考慮しなければいけないと思う。
たとえば町田市のJR横浜線
写真の奥、右にカーブした先の成瀬から高ヶ坂にかけて、大正12年の関東地震のとき盛土 (築堤) が崩壊している。
いっぽう切土は大丈夫、という意味でもないと思う。その法面が盤石かどうか、われわれ素人には判断がむずかしい。昨年9月に延伸開通したばかりの能越自動車道のと三井IC近くの切土が元旦に地震で崩れていた。
こういったデータ図は「塗られてないから大丈夫」と受け取られかねないし、ハザードマップのたぐいも私はあまり信用しない。
ほかの道府県データ を見る場合は、前の記事「外部の geojson ファイルを読み込んで表示するマップ」を使ってください。
都市の場合、低湿地だったところや旧河道の土地もリスクが高いはずだが、住む前によく調べるべきなのだろう。
農村ならば伝統的に存在する集落から離れるべきでないのだろう。
寒冷地ならば北西~北東向き斜面には住むべきでないだろう。
「盛土と切土と土木構造物」(2021年9月5日) も参照を。