引地川と蓼川にはさまれ北から南へ傾斜する台地に厚木飛行場はある。米国海軍 (Naval Air Facility Atsugi) だけでなく海上自衛隊の 厚木航空基地 で、航空集団や第4航空群などが共存している。しかし所在地は相模川右岸の厚木市ではなく、左岸の綾瀬市と大和市にまたがる。だから1945年8月30日にマッカーサーが降り立ったのは当時の高座郡厚木町ではなく綾瀬町ということになるはず
ふれあいの森草柳広場に行ってみると、予想にたがわずバズーカを携えたおじいちゃんがチラホラ。
神奈川県の「米原子力艦の寄港情報」によると空母ジョージ・ワシントンが2024年11月22日に横須賀港へ入港したとのことだが、この日は艦載機に出くわすことはなかった (横浜でジェット音が聞こえるのは日没後が多い)。
北寄りの風だったので海自の離陸機は北へ飛んで行った
ミリヲタでも飛行機マニアでもないのだが、かつて仕事で三沢や松島や百里基地など訪れたり朝霞の観閲式も見たことがあるので私は無知でもないつもり。初めて軍用機を見たのは1991年の昆明空港で離着陸していたミグ戦闘機だったと記憶している
以前「厚木飛行場周辺の騒音」にも書いたが、その迷惑を被っている人々は多いわけで無邪気にヘタな写真を撮影している場合でもない。
少し離れたところから小柄なおばちゃんが何か端末を私に向けている気がした (たぶん気のせい) が、活動家をマークすることはあり得るかもしれない。騒音は以前よりずいぶん静かになった
10月にも書いたが米軍機は神奈川県内で62件もの墜落事故を起こしてきた。1964年には大和市上草柳に墜落し舘野鉄工所が直撃された。
その4年後に開通した東名高速にはフタがしてある。路面を切り下げて航空管制の制限高より低くし、軍用機が滑走して起こりうる事故への予防策としてのフタ (そのわりに西側の引地川にかかる部分が寸足らずのような気がしないでもない)。
そのフタの上から東京方面を見たのが次の写真
フェンスにレンズを突っ込んで撮影した私の足元が大和トンネル。トンネルやカルバートというよりも飛行機シェッドというか、やっぱりフタ。縦断線形が凹むサグになっているので4車線化された今も恒常的に渋滞しており「まだまだ」「上り坂」「速度回復」の看板が。
やはり滑走路の延長上にある相模鉄道本線もフタがしてある。
ところで韓国の件に際して日本は大丈夫なのかみたいな疑問を散見したが、
これらの規定が自衛官も準用されるし海外PKOにおいてさえ武器使用は徹底して慎むので、現行法制下で甘粕事件や2・26事件のようなことが起こるとは (常識的には) 考えにくいと思う。憲法66条2項 (文民統制) の縛りもあるし。自衛官は特別職国家公務員でもある。
公務員の人々は法律はもとよりそれに基づく政令、省令、訓令、達、通達、通知など膨大な規則類に縛られ大陸法的に仕事せざるをえないから融通も難しいが、そういった現実をわれわれ民間人はあまり知らない。逆にわれわれ民間人は Common Law 的に現実に沿った比較的自由度の大きい生活や仕事ができるいっぽうで、社会への帰属意識や規範意識が弱まりやすく、権利意識や攻撃性は強まりやすい。
こうした官民間の齟齬が大きいなぁと近年とくに思う。貧したら鈍した、みたいな思慮の欠落が社会全体にめだち、余裕がない気がする。
まず官の人事院勧告も民のベースアップも並行して継続して上昇することが大切じゃないかな? 皆が足並み揃って豊かにならないと。
ただし所得税や社会保険料も増額されたら意味がない。とくに若い人の可処分所得が増加し余裕が生まれなければならないと思う。
(27の娘と25の息子がいるから言っているというわけではない)
長年にわたり税率を低減され優遇されてきた法人税を徐々に上げていいとも個人的には思う。総裁選の前に「法人税はまだ上げる余地があると思っている」と石破氏は伏線を張っていたので、ぜひ実行してもらいたいものだ (防衛力強化を使途としないで内部留保を吸い上げたらいい。しかし今の国会議員の多くは財界の飼い犬なのでむずかしいかもしれない)。