温泉の酸性とアルカリ性

トップ » ブログ » 温泉の酸性とアルカリ性
published: 2021-12-10, updated: 2021-12-18 by Campo Salado
箱根大涌谷蒸気井

日本中に温泉はたくさんあるが pH値(水素イオン濃度指数)で選ぶのは一般的でないかもしれない。
ありていなイメージは、アルカリ性はぬるぬるして肌に良さそうとか、酸性は殺菌力が強く皮膚病や疵に効きそう、といった感じか。

マップに表示

代表的な pH 10 以上の強アルカリ性の温泉を青、pH 6 未満の酸性の温泉を赤で示す(選択と集中)

木曽の棧(かけはし)が、なんだか浮いている気がする。御嶽山のせいかと思ったが開田高原や濁河温泉は中性らしい。奥が深い。
日本温泉協会によると、

代表的なものとして、酸性では秋田県の玉川温泉が pH 1.2、アルカリ性では長野県の白馬八方温泉が pH 11.3 として知られています

玉川の水は魚も棲めないといわれていたが、現在は人工的にかなり中和されている。その最上流の温泉、いちど入湯してみたい。
箱根などは酸性から弱アルカリ性まで pH の幅が広いとのこと。湯本だけ、あるいは仙石原だけで箱根を語ってはいけないということか(上記の地図も、地域全体がそうだというわけではなく源泉により差異があるはずだし、泉質も時系列で変化があるはずだ)。

神奈川県温泉地学研究所によると、

火山性温泉
火山地帯では地下数km~10数kmの部分に、深部から上昇してきたマグマがマグマ溜まりをつくり1000℃以上の高温になっています。
地表に降った雨や雪の一部は地中にしみ込んで地下水になり流れていきます。この地下水がマグマ溜まりの熱で温められたものが、断層などの自然の地下構造(割れ目)や人工的なボーリングなどによって湧き出てきます。これが火山性温泉です。代表的な泉質は、ナトリウム-塩化物泉(食塩泉)です。
多くの場合、高温高圧の火山ガスや熱水の熱が地下水と交わり、地下水が温められるのですが、マグマだまりや高温岩体からの熱の伝導によって地下水が温められる場合もあります

他方、

非火山性温泉(深層地下水型)
地下では深度が深くなるほど地温が上昇していきます。一般的には100メートル毎に約2~3℃づつ上昇するといわれており、これは地下増温率または地温勾配と呼ばれています。
例えば地表の温度が15℃と仮定すると、一般的には1000メートルの地温は35~45℃、1500メートルで45~60℃となるわけです。また、マグマと異なる高温岩体と呼ばれる高温の岩体が地下にある場合があります。
地表に降った雨や雪の一部が地中にしみ込んでいき地下水の流れをつくり、それが高温岩体や地熱を熱源として暖められたものが非火山性温泉の深層地下水型と考えられています

どちらが良いとかではなく、単に好みによると思う。個人的には前者に惹かれるが、しかし私は乾燥肌かつ冷え性なので、熱海などの塩化物泉、小谷などの炭酸水素塩泉、天城湯ケ島などの硫酸塩泉が向いているのだろう。34℃未満の低温泉や25℃未満の冷鉱泉はちょっときつい。残念ながら化学は苦手なのでナトリウムやマグネシウム云々となると、脳味噌がのぼせてしまう。

中の湯の露天風呂が梓川沿いにあったころ何度か入湯したが、対岸の国道から丸見えでも入りたいと思わされる湯だった。多分に気分的なものだろうと思う。調べなおしたら硫黄泉でペーハー7前後だった。
昭和のころは鉄道駅やスキー場に「温泉」の名を冠するものが多々あった。しかし令和の現在、その神通力は薄れたと思う。
あちらこちらで温泉施設が閉業している。温泉は天恵だから持続可能性と相性が良くないのは道理かもしれないが、災厄が憎い。

Leaflet は circleMarker を透明にして tooltip を常に表示するようアレンジした。
地形図の温泉記号一覧マップも参照を。

地図蔵 Articles