温泉のデータベースみたいなものは、どうもなさそうだ。国土数値情報にも、もちろんない。
もっとも、掘削(ボーリング)で出ている温泉、個人所有の温泉もたくさんあるわけだから、栓の無い話である(風呂だけに)。
不思議なことだが「地理院地図」には凡例がない。探すと、キッズ向けのページにたどり着く。温泉の地図記号について、次のように記載してある
温泉の記号は、温泉法という法律で決められている温泉や鉱泉(こうせん)をあらわします。
記号は、主な温泉のでているところの場所をあらわしますが、温泉のでている場所と浴場が離れている場合には、浴場の場所にも表示することがあります。
この記号は、泉源の湯壺と湯けむりを組み合わせて記号にしています。
「泉源の位置」とは書いてない。子供向けだからだろうか? ニュアンスが違うのだろうか?
しかし、たくさんある地図記号の中で一番コーフンするのは温泉である(まちがいない)。
環境省によると、日本全国に 27,000 あまりの源泉があり、うち 7,500 以上が自噴とのこと。
豪勢な温泉ホテルや旅館の情報は世に余りあるし、それを追随してもおもしろくない。
そこでデータが無いなら自己完結、山梨県と長野県について目を皿のようにしてひたすら温泉マークを拾ってみた(ヒマなことだ)。
人里離れた山中にポツンと温泉マークが と、惹かれるものがある。個人的には、 や が好きだ。
環境省の当該資料によれば、長野県の源泉総数は 953、うち利用されている自噴源泉は 260 となっている(動力による源泉のほうが多い)。上記のマップに拾い上げた長野県内の温泉マークは 300 件あまり(山梨は約 100 件近く)。
くりかえすが、有名か無名かにかかわらず「記載されている記号」であって、また地理院タイルとはいえ瑕疵も稀にある。
なぜ山梨県と長野県なのか? というと、私自身が行きそうだからである。
他の45都道府県も網羅しようと思えば出来ないこともないが、気が遠くなる(とくに源泉総数が 4,445 に及ぶ大分県は!)。
昨今は休業や廃業しているところが増えているのが心配。
しかし源泉というのは、ダムに沈んだり、御嶽の濁川のように災害で滅失しない限りは、残る。
また「温泉を掘り当てる」というのは、ロマンがある。
続き=大分と熊本の温泉
※見落としているものがあるかもしれませんが、もしあればこちらからご教示いただけますと幸いです。
追記:全国ひとまとめにしました。地理院地図の温泉記号一覧マップ