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位置情報 Geolocation API の実装

公開日: 2024年4月23日

方向音痴で地図を読むのは苦手という人は少なくない。地図を見る習慣がないという人も多い。だから Geolocation API は15年ほど前から多方面で使われている。いまひとたび復習、次の「現在地」ボタンをタップしてください

情報を取得できない場合は null が返る。PCは動かないから何も起こらないが 4G なり 5G のスマホならば上記の情報が出る。
マップ右下の attribution 欄に距離も示すので、歩いたり自転車や自動車で移動してみてください。通学や通勤の概算距離をつかむこともできます。

スマホ向け stand-alone で「現在地を取得し移動の軌跡をトレースするマップ」にも用意した。URLは次のQRコード

QR Code

getCurrentPosition () は一度だけのワンショットだが、上記のマップは watchPosition () を用いて継続的に追跡するので clearWatch() メソッドにより停止させなければいけない。
2016年の第2版発行のあと2021年の First Public Working Draft でもいろいろ変更されているが、以前は現実が標準化についてきてなかったように思う。当然ながら今なお環境や状況によって誤差は出るので厳密な精度を求めるのは無理がある。

なお当サイトではサーバー側でログを取るなど情報を収集することはない。

このジオロケーションの原理はブラウザで完結する平易なもの。位置情報は道に迷ったときや子供の安全確認などには便利かつ有益な機能で、正しく使えば便利だが、ハサミと同じで使い方を誤るとリスクがあると思う。
たとえばストーカーに追われているような人には危険なのでスマホの位置情報は OFF にしておくほうが良いだろう (知らぬ間に何かをインストールされているかもしれない)。個人情報やプライバシーを守りたいなら安易に ON にしないほうが安全だし、電池の消耗も早めるし、とくに怪しいアプリは入れない、怪しいサービスは使わないのが無難だと思う (端末からどんな情報を抜かれるか分かったもんじゃない)。このあたりの危うさは以前より増している気がする。有名 IT 企業のプロダクトだからといって安心とはいえない。

ネットのマップを利用する人の大多数は、この位置情報と POI (Point of Interest) を求めていると思う。だからこそ危険性もはらむ。
そうしたリスクがあるので私は長らく Geolocation API を敬遠してきたのだけれど、歳月が経ってそろそろ良いかなと思うので作った。ふつうプロ向け高性能GPSロガーは必要なかろうし。

私はエンジニアでもプログラマでもないが、いくつかツールを作ってURLを公開せず自分専用で使っている。いちばん安全だし、無料サービスというのは結果的に何かしらの対価を払わされるものだと思う。

詳しくは Geolocation API - W3C