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横浜市北部にある谷戸と露頭と切通

公開日: 2023年10月20日

こどもの国と日本体育大学の北隣には、昔ながらの原風景といえる素朴な谷戸が広がっている。
近所だが、何年ぶりか思い出せないくらい久しぶりに訪れた

寺家ふるさと村

西に向かい三叉路を「杣谷戸」へと進む。そまやと、佳い名ですねぇ

杣谷戸へ

クヌギからドングリが落ち、鳥や虫の声しか聞こえない中を歩くと、切通があらわれる

切通

下部は苔むしているが、3段ないし4段の触ると硬質な岩石。斜めに断裂が走っている。大昔の地震の痕跡なのかしら?

露頭の下部

寄って見ると層序により質が少し違う

層序

手の届かない最上部はロームかなと思うが、その下は軽石層?

露頭の上部

帰宅してから調べ「東京西南部地域の地質」(岡、菊地、桂島、地質調査所、昭和59、PDF) をざっと見たが、柿生層というらしい

町田市三輪町,「こどもの国」北方の谷中から横浜市緑区奈良町・恩田町,更に東方の北八朔町にかけての地域で,鶴川層の上に整合に重なる.またほぼ同地域で,本層の上位に王禅寺層が整合に重なる (p.31)

昭和59年の文書なので青葉区と都筑区が緑区から分離する前。現在の奈良町や恩田町は青葉区。

また「相模野台地と多摩丘陵の地質調査2/21」(相模原市立博物館の職員ブログ) でも、この切通しの露頭は柿生層だと書いてある。泥岩層の間に数センチの薄い砂岩層が挟まれている、とも書いてあった。

…行く前にあらかじめ調べておけよ、というハナシだ。後悔先に立たず後を絶たず日々是口実

こどもの国は、元は陸軍の田奈弾薬庫補給廠なのでいくつも穴が掘られている。互層で落盤などのリスクも低かったから弾薬庫に選ばれたのだろうか? さらにその昔は谷戸に13軒の農家があったらしい。

なぜだか分からないが私はやたらとイヌに吠えられるので、谷戸のお稲荷さんに頭を垂れておいた

寺家の稲荷様

私はサルなのか、あるいは背後にどなたかいらっしゃるのかもしれない。

これらの谷戸は横浜市青葉区寺家町と町田市三輪町にまたがる

実るほど 頭を垂れる 稲穂かな (人生訓)

谷戸の稲穂

足が遠のいていたのは、よそから来る人の路上駐車が多いせいもある。
キャパは多くないが 寺家ふるさと村 四季の家 の駐車場を利用させてもらえるので、こちらに停めていただきたいものだ。
ひとさまの農地なので畔や用水路には決して立ち入るべきでないし、とくに自然の領域では謙虚に頭を垂れるほうがいいと思いますね。

ここの地権者の方々は、すごく寛容なのだろうと思う。横浜という都市圏にありながら、農業や里山のありかたを熟慮して開放されているのではなかろうか。