長野の県歌であり県民の魂でもある名曲『信濃の国』
♪信濃の国は十州に 境連ぬる国にして
「信濃」の由来はシナの木が多いから、という説を信大の学生だったころ聞いたことがあった。
『古事記』には「科野国」と記されているらしい。また賀茂真淵の説として「その地名には科のこと多く見ゆ。山国にて階坂(しなさか)あれば地の名となりけむ」ともいう(出典:須坂市HP)。
長野県には「科」と「級」を「シナ」と読む地名が多い。明科町、浅科村などは合併で消えたが大字などで残る。更級郡は消え、埴科郡は坂城町のみ。
平成の時代まで存在した豊科町は、合併した四村(鳥羽・吉野・新田・成相)の名の頭を合わせた近代のものだが、あえて「科」の字を組み込んだ巧みな命名だったのだと改めて感心。
信州の人は、その理屈っぽさで「日本のドイツ人」との呼び声も高い(特に諏訪と松本=個人の感想です)が、法曹界に人材が多いのも頷ける。
私の出身地・福岡の「理屈より感情」という気質とは対極。