関門海峡の軍事と土木構造物

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公開日:2021-06-24 更新日:2021-08-15

あまたある軍艦の中でも「白い貴婦人」と呼ばれるだけのことはある。

B.E. Esmeralda ©japonyol.net

日露戦争で第六戦隊に属した巡洋艦「和泉」は、チリ海軍から譲渡されたエスメラルダ。上の写真は6代目の帆船(2016@晴海)。

「一万分一地形圖下關要塞近傍九號」から明治29年測圖「門司」Stanford Digital Repository の一部。日露戦争の前。

明治29年測圖「門司」

下關要塞は、小倉の陸軍第12師団の管轄下にあった。丸尾山、門司、古城山といった砲台、海軍炭庫や兵器修理所が記載されている。砲台や堡塁は近隣の地図にもいくつか描かれているが、現在はほとんど残っていない。
この海峡をロシアのバルチック艦隊が通ることはなかったが、かなりの要塞だったのだろう。それにしても地図に生活感がない。

トンネルと橋梁

POI 門司港駅は、鉄道ファンの方ならば知らない人はいないと思う。現在の駅舎は1914(大正3)年に移設完成したもの。古い地図では少し南東側、改名前の「もじ」で元の位置に記載されている。

ふたつの古い海底トンネルは、経年劣化で漏水などあるらしい。その補修や維持管理に大きなコストを要しているとのこと。
1937(昭和12)年に内務省土木局が 720 m の吊り橋(道路橋)建設案を発表したが、爆撃による海峡封鎖を恐れた軍部の強い反対で廃案となり、結局海底トンネルに決まったらしい。
昨年12月、国交省は下関市彦島と北九州市小倉北区の日明(ひあがり)を結ぶルートで「下関北九州道路」の事業化を目指すと発表していた。海峡部は約 2.2 km の吊橋を架ける計画らしい(なお明石海峡大橋は 3,911 m)。
軍事の要衝は交通の要衝。

余談。
入管とか難民申請の問題とともに、二重国籍の問題も、可及的速やかに善処すべきと思う。
20歳になったら日本国籍を放棄させる傾向は、もうやめたほうがいいのでは? シビリアンの敵前大回頭はロクなことにならん。

文章というのは、手を入れても入れてもキリがない。手を入れれば入れるほど悪くなることもある。
これに似たことは、他にもいろいろある。

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