横浜市泉区の米軍施設、深谷通信所(約77ヘクタール)が今年6月末、瀬谷区と旭区にまたがる上瀬谷通信施設(約242ヘクタール)が来年6月末をめどに返還されることで日米両政府が合意。
深谷通信所は1945年に接収され、米軍の電波送信所として使用されていた。
上瀬谷通信施設は1951年、電波受信施設として接収された。
2004年秋の日米合同委員会で日米両政府が返還に合意したが、時期は定められていなかった。
ただ、両施設の通信設備はすでに撤去され遊休地となっている。敷地の一部は野球場や菜園として利用されているし、瀬谷の海軍道路は桜の季節には花見で賑々しい。私も好きな道だ。
ふたつ合わせて約320ヘクタール(東京ドーム68個分)の広さ。
今後焦点になる跡地利用。深谷はすべて国有地、上瀬谷は国有地45%、民有地45%、市有地10%という。
※追記:瀬谷は2015年6月30日に返還が決定。こちらは民有地が多いので、ややこしくなりそうだ。
市は2006年に跡地利用の指針を作成している。上瀬谷は横浜町田ICに近いアクセスの良さや自然を生かし、自然レクリエーション空間などとして活用するのが基本線らしい。
1961年、田奈弾薬庫が返還され「こどもの国」となっているが、そんな感じか。
深谷はスポーツや文化関連の利用のほか、国の防災拠点を開設する案もあるらしい。衛星画像から野球場をざっと数えると、14面ほどある。
今後、跡地利用に関する具体的な内容を詰めるようだが、楽しみだ。
鉄道からは遠いので、宅地としての開発には向かない気がする。
合意がありながら返還時期が決まっていないのは、横浜では、中区などにまたがる根岸住宅地区(約43ヘクタール)と、金沢区の池子住宅地区の飛び地(約1.2ヘクタール)の2か所。