厚木市の鉱泉、七沢温泉元湯玉川館

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published: 2022-10-06, updated: 2022-10-06 by Campo Salado

横浜の今朝の気温は14℃、小雨が降って少し肌寒かった。こんな初秋の日は、温泉に限る。

平日の午前中から温泉につかるなどというのは伝統的な勤労の価値観からすれば言語道断だろうが、そんなものはどうでもいい。
人生の大部分は演技だが、その自律を解放するためであって、ダメ人間の烙印を押されるものではあるまい。
(湯上がりにビールを飲んでしまうと若干の背徳感はあるかもしれない)

車で国道246号を西へ

日帰り立ち寄り湯

厚木市七沢2776。1902(明治35)年創業という歴史がある宿。こちらの立ち寄り湯におじゃまする

七沢温泉元湯玉川館

pH 10.1 の強アルカリ鉱泉。「温泉を知ろう」(神奈川県温泉地学研究所)によると

七沢などの温泉は2000万年前に割れ目に沿って上昇してきたマグマの熱水作用のなごりと考えられる。pH 9~10 と高い単純温泉は、肌にさわやかで神経痛、筋肉痛などによい。塩化土類型の温泉は肌にしみとおり、きりきず、やけどなどによい。また、塩化土類を含む芒硝型の温泉は、肌になめらかで、動脈硬化症やきりきずなどによい

「七沢・鶴巻の温泉・鉱泉」(PDF、平野・田島・大木、1967)がさらに詳しい。大沢凝灰岩層中の割れ目より自然湧出しているとのこと。脱衣所に掲示されている温地研による温泉分析書は

温泉分析書

男性用の湯舟は5畳相当くらいの広さだと思う。ヒノキだが木目により滑りやすいところがある。
料金は 1,000 円。禍中にあってタイヘンだったと思うが、適正かつ良心的だと思う。

湯につかっていたら、円安とか株安とか不穏な国際情勢とか、どうでもよくなる。脱ぎがちなプーチンとゼレンスキーも、ここで呉越同舟すればよい。いや露宇同舟だ。そういや1998年8月ポテ丼が津軽海峡の上空を通過したことを忘れとる人が多いんやろなぁ、とか考えながら30分ほど、熱くもぬるくもない心地よい風呂を頂いた。

強アルカリ性だから私の乾燥肌さえツルツルとぅるんとぅるん。帰りに車の革のステアリングを握っても感触が違った。
全裸中年男性の柔肌をお見せするわけにはいかないのが残念だ。

温泉の地図

次のマップ中、赤色で引いた線は伊勢原断層の一部をトレースしたもの

かぶと湯温泉は、1923(大正12)年の関東大震災のとき湧き出したのだそうだ。ハシゴするつもりで訪れたが、残念ながら山水楼は「本日立ち寄り湯はお休みです」となっていた。
伊豆河津の湯ヶ野温泉などは、1891(明治24)年に起きた濃尾地震によって湧水量が増え温度も上昇したという話がある。逆に湯が枯れたというような話を各地で聞くこともある。温泉は天恵だから持続可能性とは相性が悪いだろうが。

余談。テレビは見るものがなくて困るが、インターネットも見るものがなくて困るようになってきた。
テレビには昔から毒性があるが、ネットはそれ以上に集合痴の毒性がある(当ブログも含む)ので、音楽を聴いたり本を読んだりドライブしたりといった古典的なヒマツブシの引き出しを持っているほうが良いのだろうと思う。
車で1時間の距離に天然温泉があるのは、良い引き出しだ。

地図蔵