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世界の核実験の場所

公開日: 2016年1月7日

昨日1月6日、北朝鮮が水爆実験を実施し成功させたと発表したが、おそらく水爆ではないのだろう。
核実験は約70年前から大国が行なってきたが、おさらいとして世界の主な核実験場をまとめてみる。

咸鏡北道のプンゲリ(糞下痢 豊渓里)は 過去3度の実験 と同じ場所。東隣には政治犯の強制収容所、人里も点在。無茶だ。

米国の最初の核実験はヒロシマの直前、1945年7月16日(Trinity Site)で実施。1946~1958年にはビキニ環礁(Bikini Atoll)で実施。エニウェトク環礁(Eniwetok Atoll)でも1948~1958年実施。本土のネバダ核実験場(Nevada National Security Site)は1951年以降、現在も使用中。1963年に行われたストラックス実験による直径390m深さ100mの「セダン・クレーター」あり。またアラスカのアムチトカ島(Amchitka Island)でも1965~1971年実施。

英国は1952年に豪州のモンテベロ諸島(Montebello Islands)で行なったのを皮切りに、同じくオーストラリアのマラリンガ(Maralinga Range)で1956~1963年にかけ実験した。

フランスは、ムルロア環礁(Moruroa Atoll)で1966~1996年実施、ファンガタウファ環礁(Fangataufa Atoll)でも96年に実施。

中国は1964~1996年、シルクロードのロプノール(Lop Nur)北西約220km地点で地下核実験を行なったとされる。

インドはポカラン(Pokhran)にて1974年と1998年の2度、地下核実験を実施。98年にはパキスタンも対抗してチャガイ(Chagai)で実験を行なった。

つまり「核実験」とは、東西冷戦期の時代の古いセンスといえるが、それでも北朝鮮は20~30年前の古典的な「戦争」の概念またはイデオロギーが支配的であるということでもあろう。
ただし、ISのようなテロ組織と手を取り合ったりしたら、悪夢かもしれない。
北朝鮮は懲りないが、フランスの風刺画なんかも懲りない。世の中、懲りない人だらけだ。