国立国会図書館デジタルコレクションから。
次は『写真タイムス』(5), 明治製版所, 1909 - 06 から、樽前山の噴火。明治42年のこの噴火で溶岩ドームを生成。
現在の地形図に残る千歳市と苫小牧市の境界線は、この造山以前の分水界ではないかと思う
次は地質調査所編『鉱物調査報告』第28號, 商工省, 明治43 - 大正14 から、1926 (大正15) 年5月24日の噴火前の十勝岳の地質図
さらに『地質調査所報告 = Report Geological Survey of Japan』(95), 工業技術院地質調査所, 1926 - 11 から爆発前の十勝岳の地形図。
平山鉱業所宿舎で25名、美瑛温泉で3名など死者行方不明者は144名。1962年も噴火しているので現在の地形とも少し違う
同報告から、上富良野に到達した融雪型火山泥流
次は震災予防調査会編『震災予防調査会報告』第79号, 震災予防調査会, 大正4 から「新硫黄島噴出調査報文」の一部。
1904年、1914年、1986年に噴火で新島を形成した記録があるが、いずれも海没したと。これは1914年のもの
この新硫黄島とは、一昨年も噴火した福徳岡ノ場のこと
現行の地図で対照
さらに『東京地學協會報告』(6), 東京地學協會, 1888 (明治21) 年 から、磐梯山破裂土石散布ノ図。
1888年7月15日に小磐梯山が吹っ飛んだと (湖ができる前の図を初めて見た)
以下の3枚は杉本代吉編『桜島爆発記念写真帖』, 杉本写真館, 大正3 から。1914 (大正3) 年の噴火。
次は島の東側の写真。溶岩が瀬戸海峡を埋め大隅半島と陸続きになったもの
次は西側、引ノ平の北東からの噴火かな? 反対側の噴煙も肩越しに写っている
山頂ではなく麓から噴いているというのは、恐怖感も更に大きかったのでは? 十勝岳のように「大正火口」の注記があってもよさそうなものだが現行の地形図には記載がない
いずれまた浅間山か富士山か、どこかで大爆発するのだろう。
国会図書館オンライン への登録は昨年のうちに済ませていたが、最近になってようやく閲覧を始めた。これは時間が溶けてしまう。
永田町の国会図書館に行っても時間は溶けるが、あらかじめ見当を付けることができるのもまたありがたい。
地図は無機質だが、人の暮らしを慮ることも目的なのだということも災いによって思い知らされる。
日々是好日、ささやかな幸福を。