宮崎県南部の折生迫

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公開日:2020-07-20 更新日:2020-07-20

陸地測量部明治35年測図大正6年鉄道補入5万分の1地形図「折生迫(おりゅうざこ)」を重ねて載せる。
清武川の河口の位置が現在とは異なる。1662年に発生した外所(とんどころ)地震により加江田川の河口部が陥没、大きな入り江となって清武川はこの内海に注ぐようになり、昭和20年代後半まで直接海には流れ込まず加江田川河口に合流していた。

土砂災害

この地域では、2005年の台風14号により大規模な災害が発生した。
POI鰐塚山の北麓は直線的な谷底平野が山地奥部まで発達しているため、緩斜面で河床勾配も緩い。そのぶん、上流部は急に高度を増し勾配30度以上の急斜面や渓流が発達する。
南麓にあたる広渡川上流域も同様、地すべり地形や流れ盤・受け盤など地質構造を反映したと推定される地形が多いという。
おもな崩壊地点を水色でプロット。シームレス画像をズームして見れば、他にも土砂崩れや地すべりが多発していることが分かる。

参照=「2005年台風14号による宮崎県鰐塚山北麓および北郷町広渡川上流の崩壊・土石流」(古閑・堀川・宇城・谷内,『応用地質』47巻4号,2006)

道路

1892(明治25)年、飫肥(おび)街道に完成した赤レンガのPOI山仮屋隧道は、宮崎県で最古の道路トンネルで県の指定有形文化財。現在この山域を縦貫する東九州自動車道(E78)が建設中(2022年度開通予定、ポリラインで示した)。POI地すべり対策が施される。

鉄道

古い地図ではまだ青島以南に日南線ができていないが、海沿いに「宮崎軽便鉄道」の記載がある。1913(大正2)年開通、1962(昭和37)年廃止。さぞかし「鬼の洗濯岩」の眺めが良かったことだろう。
折生迫駅の近くに、当時のレンガ積み橋脚の遺構を Google Maps のストリートビューで見ることができる。

余談

高崎出身のひとに向かって「群馬ってミナミ東北じゃないの?」とふざけて言ったら真顔で怒られたことがある。
吹奏楽の世界では「ヒガシ関東」という区分に、栃木・茨城・千葉はともかく、なぜか神奈川が含まれている。
「東西南北」というのは実に都合がいい概念だ。

愛媛出身の Superfly、徳島出身の米津玄師、いずれも一人称を「あたし」で歌っていたが、メジャーになって「わたし」に変わった。
四国では「あたし」がデフォルトなのだろうか?(行ったことがない)