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御勅使川の砂防と治水

公開日: 2019年1月15日

山梨県の御勅使川(みだいがわ)。扇状地を形成し、かつて荒廃し氾濫を繰り返し、幾度も流路を変化させ、現在の流路のほか南へ前御勅使川、御勅使川南流路、下今井流路、十日市場流路といった旧河道の痕跡があるらしい。
古い地形図(2万5千分の1「小笠原」昭和4年, Stanford Digital Repository)

2万5千分の1「小笠原」昭和4年

地質の脆い上流部からもたらされる砂礫に伏流していたのだろう、昭和初期には河道が細く消え入るように記載されている。
また歴史的な堤が、かなり多く残っていたことがうかがえる。

この川の治水については甲府河川国道事務所に詳しい。
上流の芦安付近は砂防堰堤まみれ。釜無川に合流するとすぐ、信玄堤がある。
甲州街道や中央道を走る場合、たいてい八ヶ岳や南アまたは富士山に気を取られがちになり、足元のことに気づきにくい。