福井県丸岡周辺の治水

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公開日:2020-08-28 更新日:2020-08-28

参謀本部昭和5年測図2万5千分の1地形図「丸岡」の一部。九頭竜川の中流。
低平な福井平野は昔から融雪時や豪雨のたび洪水が起きては大きな害を被り、九頭竜川改修に着手する明治期までは、3日も雨が降り続けば警戒のための「水太鼓」が方々で叩かれたらしい。

九頭竜川の中洲と水害

中洲の島が「五領ヶ島村」となっている。その名のとおり上合月、下合月、末政、兼定島、渡新田という5つの集落があって、それぞれに「日吉神社」がある。なにやら中世観あふれるというか、由緒を感じずにはいられない。近代の五領ヶ島村(1889~1955)は、右岸の領家と樋爪も含んだようだ。
60年代画像で見ればよく分かるが、かなり大きな中洲。

扇状地の上端に当たる位置にあるPOI 鳴鹿大堰は、可動堰で主ゲート4門、土砂吐ゲート2門、左右岸に階段式魚道、人工河川式魚道、呼び水水路(微調節ゲート)各1条で総貯水容量は667,000 m³ という凄い仕様のダム。
疏水百選に選ばれている十郷用水などの取水口でもある。旧大堰は約150 m 上流にあった。この堰によって北側の河道を必要としなくなったのか、旧河道はいま福井県総合グリーンセンター、福井大学医学部や福井県立大学などが建っている。

近代では、1948年6月28日に M7.1 の福井地震で九頭竜川の堤防等が沈下、翌月の7月25日には大雨により福井市内でPOI 堤防が決壊し大規模水害が発生している。
上流には洪水調節目的として九頭竜ダム、笹生川ダムや真名川ダムなどあるが、加えて足羽川右支の部子川にPOI 足羽川ダムが建設中。いわゆる「穴あき」治水専用ダムで2026年度の完成を目指し工事が進められているとのこと。

参照: 国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所足羽川ダム工事事務所など