木津川の中流域と排水不良

Home » Articles » 木津川の中流域と排水不良, published: 2019-11-14 (updated: 2019-11-21)

「ハザードマップ」という語が最近のニュースに頻出している。
京都府南部、国管理河川洪水浸水想定区域(想定最大規模)および大正11年測図昭和4年鉄道補入2万5千分の1地形図「田邊」を載せた。

先般被害が出た長野市穂保や宮城県丸森町と異なり、この木津川流域は「天井川」という特質で異なる。

流域の山地は風化しやすい花崗岩類のため土砂流入が激しく河床上昇を招いた(国土地理院「日本の典型地形について」)

ぱっと見れば普通の谷底平野みたいだが、精華町祝園や京田辺市大住は水害が多発してきたとのこと(昭和28年の南山城水害など)。
古い地図で見ても天井川と内水の排水不良を認識するのは難しい(少なくとも私は無理)。注意深く三角点や標高点を見れば、堤防より市街地のほうが低いと読める。
また木津川市のハザードマップに記載されている樋門を転載したが、対岸(左岸)の精華町ハザードマップに樋門の記載はない。
上流の和束町や南山城村、さらに三重県伊賀市などの雨量・水量等状況も慮る必要があるし、いずれの自治体も単独で完結できる問題ではない。
だから浸水ハザードマップは、色付けした平面図を作れば善し、うちの町だけ見れば善し、ということではないと思う。
また浸水リスクの理由は何か? は地域によって千差万別だと思う。求心状河系であったり、狭窄部の前後であったり、支川との関係であったり、それぞれの理由があるだろう。
こうした地域の特性に合わせた説明は、あったほうがいいように思う。

余談。息子の通う大学キャンパスは台風19号による浸水のため2週間休講したが、そのリカバリのため講義を100分から110分に、休憩を10分から5分にするというチカラワザを用いている。
学生はともかく、先生はたまったもんじゃないだろなぁ。