房総半島に多く見られる川廻し。穿入曲流する河川を、隧道を掘るか開削によってショートカットし、河道だったところを水田にすること。江戸時代ころから明治にかけ房総各地で450か所以上も施工されたという。
岩質が柔らかく掘削しやすい地質、緩慢な河床勾配など、上総特有の環境が理由の模様。
おもに養老川と小櫃川の本流・支流を、ざっとチェックしてみた( もある)。この川廻しによって農地が増え生産量は上がったことだろうが、各河川の全長が短くなる(例として では約2.5km短絡している)だけでなく、トータルの流水(保水)容量も減少したことと思う。
色別標高図
千葉県では、さきの台風・大雨で相当な被害が出た。養老川の高滝ダムと小櫃川の亀山ダムが緊急放流寸前にまで及んだ。
川廻しとの因果は無いだろうか?
昭和初期の古い地形図陸地測量部5万図「大多喜」Stanford Digital Repository の一部
余談。NHKからキャプチャ
温厚かつ鷹揚な性格で知られる私(自称)だが、この報道は前頭葉にカッティーンとヒットした。
「国には根本的な対策を考えてもらいたい」とは何だ?
まるで他人事か? 丸投げか? 他の都道府県のことをどう思っているのか?
「知事の責務とは何か」400字以内にまとめて職員室に持って来い!
「身の丈に合わせて頑張れ」と言うべき相手はコッチだぞ萩生田!
......などと吠えたくなった。書いたけど。