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千曲川の堤防

公開日: 2019年10月17日

長野県は千曲川の堤防が決壊し浸水したあたり。
5万分の1地形図「中野」(昭和12年、Stanford Digital Repository)の一部をグレースケールにして載せてみる

透過    陰影起伏図

古い地図では「長沼村」で、長野新幹線車両センターの現在の所在地は「赤沼」という、低地を自称するところ。
車両基地は、幾度となく水害を起こしている浅川(しかも天井川)と千曲川に挟まれているところに建設されている。
盛り土なり高架なりして建設する案はあっただろうに、五輪などの経済要因が優先されたのかしらん?
千曲川は、浅川と鳥居川、さらに右岸の篠井川も合流してすぐの立ヶ花で河道の幅が一挙に(3分の1くらいに)狭窄される。だから、これら支川は内水氾濫を起こしやすいのだろう。浅川の出口近く堤防に「農地防災浅川排水機場」があるが、旧い地形図にもすでに水門らしき記載がある(篠井川にも)。
治水という戦いは終わりがないものらしい。もっとも、お天道様にかなうわけがないけれど。