藺牟田瀬戸の架橋

Home » Blog » 藺牟田瀬戸の架橋, published: 2019-06-15 (updated: 2019-06-19)

鹿児島県の薩摩川内市、上・中・下3つの甑島。下甑島と中甑島を隔てる藺牟田瀬戸(いむたのせと)に、延長1,533mのPC橋の建設を鹿児島県が進めている(道路構造物ジャーナルNETに詳しい)。いま現在、国内で施工されている土木工事のなかで、青崩峠トンネルとともに個人的に注目している。
上甑島と中甑島は、平成5年に甑大明神橋鹿の子大橋が開通したことで結ばれた。取り残された下甑島には、鹿島断崖ナポレオン岩など、地質クラスタの方々にはたまらないであろう物件があり、また地政学的には、大陸が近いので空自のガメラレーダーという重要な物件もあるそうだ。

一方で、上甑島には、長目の浜の砂州・ビーチロック、陸繋島ラグーンといった、地理クラスタの方々にはたまらないであろう物件も。

宮古島と伊良部島を結んだ伊良部大橋は、エポックとなって経済効果をもたらしたようだ。これには、下地島空港の存在が大きいと思う。観光・旅行への影響は多大なものがあるようだ。
こちら、藺牟田の架橋が完成を見たら、景観など素晴らしいだろうけれど、いかんせん空港がない。しかし幸あれと願わずにはいられない。

余談。
終身雇用の時代は、国や会社によって庇護され他律的に「働く」ことで給料を「貰って」いた。忠誠をもってぶら下がり、受動的で構わなかった。
しかし今は、国や会社を当てにできないから自律的にお金を「稼ぐ」必要がある。国や会社への忠誠は不要だが、能動的に仕事をしなければならない。
「働き方改革」というのは、システムや制度の問題ではなく、結局は思想の問題だろうと思う。
そしておそらく、利己的な、エゴイスティックな社会へと昂進するのだろう。モラルや矜持といった人の格は、家庭で養うよりほかなくなるのではなかろうか?

スポーツの世界では、野球やサッカーをはじめ競技を問わず、若い平成の世代が昭和の世代を軽く凌駕している。
その一方で、学術、技術や企業の世界では、若い人たちが苦しんでいるフシがある。
昭和世代が、平成世代を抑圧し足を引っ張っているフシがあるように思う。