Google Custom Search

肘折

  •  updated:

山形県は月山の北東、肘折のクレーター型カルデラ。内部にマール(Maar、鹿児島県姶良市の米丸住吉池と同じ)もある。
深沢野湯の台などは火砕流原。よって地滑り痕が至る所に。
カルデラ湖の湖底が銅山川などの開析により段丘となっている。陰影起伏図で見ると楽しい地域。

陰影起伏図   色別標高図  

古い5万分の1地形図「月山」(昭和6年・参謀本部、Stanford Digital Repository)の一部、肘折付近
肘折

現行の地形図に「大蔵鉱山跡」の注記がカルデラ内に見られるが、古い地図ではさらに10時の方向、志賀山の西に「裏金山」の注記がある。
「炭酸泉」の注記も見られる。肘折温泉は、天然の炭酸水も湧き出ているとのこと。
「石抱温泉」(外部リンク)は今も(冬季を除き)入れるようだ。
いずれも月山の恵み。いつか湯治に訪れよう。

余談。
信州松本での学生時代、現地の人から「乗鞍が見えているときは天気がくずれない」旨の話を聞いたときのことは今でもよく覚えている(そもそも表銀座や美ヶ原が隠れているときは悪天だが)。
こういった『観天望気』はいろいろある。「レンズ雲は下り坂」、「山が近く見えると雨になる」、「霜が降りたら好天」とか「ツバメが低く飛ぶと雨が降る」などといった典型的・普遍的なもののほか、各地方それぞれ固有の『観天望気』があると思う。
雲の種類や動き、山の様子、鳥の様子などの「判断材料」となる自然に囲まれていたならば、五感で天気の変わりようを感じることはできる。

しかし、いま私の住む横浜では、こうした「判断材料」に乏しい。せいぜい丹沢(とその奥の富士山)が見えるか否か、くらい。ヒグラシが鳴き始めたら夕立くるかな? といった程度。
こうした自然の変化を捉える感性(アンテナ)は、日常の「リスク・マネジメント」のひとつとして大事だと思う。
台風などの悪天に際し、難を避けようとする判断も自律的に出来るのではなかろうか? 逆に、このアンテナを持たない人が「天気予報」や自治体の「勧告・指示」といった情報に完全依存し、他律的になるとしたら、これは宜しくないように思う。
もともと田舎者である私はこうしたアンテナが働くほうだ。しかし横浜で生まれ育ち大学生となった娘と息子を見ると「アンテナねえなぁ」と思うことがある。