大学進学時の流入と流出

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公開日:2021-04-02 更新日:2021-04-06

進学や就職で、若い人たちが動く時期。

サクラと飛行機 © japonyol.net

文部科学省のサイト内に『2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)』というのがあって、そこに「大学進学時の都道府県別流入・流出者数」が示されている。
流入超過は東京都など10都府県、残る37道県は流出のほうが多い。
(県外からの大学進学者数)-(県内高校から県外への大学進学者数)の概数を図示。暖色系は流入超過。各々クリック(タップ)を。

  • もっとも流出人数が多い静岡県の場合、静岡大のほか大規模な大学が地元にないうえ、愛知にも関東にも近いという心理的な壁の低さがあるのだろうか? 以前テレビで、静岡市の自宅から横浜の女子大に通学する学生を取り上げていたが、そういう子も珍しくないのではないか
  • 次いで流出が多いのが茨城県、そこはイバラキたるゆえんなのか
  • 流出3位の長野県は、卒業すると上京する高校生が非常に多いと昔から言われていた。たぶん今も変わっていない
  • 京都府は流入が多いけれど、同じPDFに掲げられる「20~24歳における都道府県間人口移動」では、流出超過となっている。つまり大学を卒業すると、東京や大阪に就職する学生が多いのだろう

地方の課題と問題は、若者の進路の選択肢が限られること、人生の選択肢が乏しいこと、これに尽きると思う。大学という「ハコ」ではなく、社会の問題だと思う。
現実には「この町にいてもしかたない」という消極的な選択も多いのではないか?
それぞれの地域で生活の安寧が担保され人生を完結できるならば、上記のような局地的集中のイビツな地図にはならないと思う。