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丸亀のビュート

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古い2万5千分の1地形図「丸亀」(参謀本部、明治39年・昭和3年修正・同7年鐵道補入)の一部を載せた。
琴平急行電鉄が記載され、丸亀の港は塩田が多かったものと見える。また丸亀城の外堀も残っていたことが判る。

透過:         色別標高図:     

鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門 第3巻』(古今書院)によると、

飯野山角山笠山常山は同心円的等高線で表わされ、小型の成層火山または火山砕屑丘のように見える。しかし(1)山頂に火口状の凹地がなく(2)山頂部が円頂状で滑らかな急斜面に囲まれ(3)その急斜面の下方にほぼ一定高度で、比較的明瞭な遷緩線(高度約150~200m)があり(4)各山体の大きさに比べて相対的に深い谷が、その遷緩線より上方にはほとんどなく下方に発達(5)一部の山麓には崖錐が発達する、といった火山の削剥地形とは異なる特徴からみて、これらの独立丘はビュートであると解される

ビュート(Butte)とは、メサ(Mesa: 水平な硬岩層に覆われ、周囲の一部を急崖で囲まれたテーブル状の高地)が開析され、頂面が小さく孤立丘となったもの。
Butte はフランス語で「小さい丘」を、Mesa はスペイン語で「テーブル」の意。
地質図を見れば、いずれも下層は白亜紀花崗岩、その上に安山岩や玄武岩が載っているらしい。

余談。
かつて山本夏彦は「機械あれば必ず機事あり」と書いていた。
機械を持つものには必ず機械に頼る仕事が増える。機械に頼る仕事が増えると、機械に頼る心が生まれる、といった意味(もとの出典は『荘子』)。

パソコンが普及して仕事がラクになったかといえば、むしろ忙しくなっている。
クルマに安全装置が搭載されるようになったきたが、高齢ドライバーの暴走は増えるばかり。
携帯電話が普及して便利にはなったが、逆にスマホに縛られ逃げられなくなっている。

昭和の時代はパソコンも携帯電話もなく不便だったが、現在ほど齷齪(あくせく)せず神経質でもなく社会も鷹揚だった。
高度な機械に依存せずアナログへ回帰しようとするのも悪くないかもしれない。
しかし「昔は良かった」などと懐古調に過ぎるのもまた良くない。初老の自戒。