令和5年10月1日時点の富山県の人口は 1,006,367 人、うち男性が 489,904 人、女性が 516,463 人。
とやま統計ワールド の人口と世帯データから市町村ごとの人口密度をマップに示すと以下のとおり
面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」(令和5年10月1日時点) に拠った。富山県の面積は 4,247.54 km² となっている。なお境界の一部が未定の市町 (富山市、黒部市、立山町、朝日町) については国土地理院が示した参考値。長野との県境も一部が未定。
各々の人口密度は、(人口 / 面積).toFixed(1) で出している。
富山県を選んだのは、自治体数が15と少なくポリゴンのデータも軽いので。2004年までは35の自治体があった。
人口密度がもっとも高いのは舟橋村で 921.3 人 / km²。面積が日本で最小の自治体だが、平成の大合併のムーヴにもくみすることなく独立志向を保っている。パワハラ問題などの混乱もあったが、自治体の「ありかた」について示唆を与えるものだろうと思う。
朝日町や南砺市などは山間部の非居住域が広いので、一概に人口密度だけで云々は言えないだろうとも思う。マップに可視化する場合の問題で落とし穴でもある。人文分野の Visualization として適切か否か?
私が住む横浜市の人口密度は約 8,600 人 / km² だが、高ければ良いということはなく、居住空間の狭隘さは悲劇的だ。人口も減りはじめ社会増が自然減をおぎないきれない状況になっているので、横浜市も将来展望は楽観できない。
北陸3県の生活の豊かさは、地理空間にしろ経済にしろ「適正規模」を保っているということに理由があるのかな、と思う。
なお上掲のマップはテキストエディタで作った。QGIS などを使う必要はない。
ところで射水市は北西に飛び地がある。どうやら経緯が複雑らしい。
明治43年測図昭和5年修正の内務省5万図「富山」から一部、Stanford Digital Repository
もともと閉じていた放生津潟 (越の潟) を海に開き、東側を拡張して富山新港としたのだな。飛び地と言うと適切ではないかもしれない。
国土交通省港湾関係統計データ による港湾別コンテナ取扱量ランキング (2021年速報値) で、伏木富山は国内25位。
「君たちが日陰者であるときのほうが国民や日本は幸せなのだ」と防衛大学校生に訓示を垂れたのは1957年の吉田茂。
その半世紀後の2007年、内閣府の外局だった防衛庁が省に昇格した。当時はまだ市ヶ谷の本庁など関係機関に業者として出入りしていた私は、自衛隊員の人たちの「日なたに出たような」満足感を目の当たりにした。
だが以後の政権は、恩着せがましく都合よく防衛省・自衛隊を利用していったように思う。
コロナ禍で、世田谷にある自衛隊中央病院の上空にブルーインパルスを飛ばし、自衛隊員である看護師らに屋上から手を振らせたりした。この芝居をテレビで見せられたとき、私はウンザリした。
保守の志向が強いのは当然とはいえ自衛隊員は (武官である自衛官も、文官である事務官も) 政治家から便利屋のように使われることに辟易している部分もあるのではなかろうかなあ?
数年前にも書いたが、2.26 のような事件が起きてはならないので自衛隊はその自由意思で出動することは原則として出来ない。
自衛隊法83条に定められる災害派遣もまた、文民統制 (Civilian Control) の原則にしたがって国務大臣の命令次第。指揮命令系統は上意下達が絶対。災派の成否についても、責を負うことになるのは自衛隊でも防衛省内局でもなく、首相と防衛大臣になる。
憲法66条2項「内閣総理大臣その他の国務大臣は、文民でなければならない」という規定は、有事の際にも為政者に極めて重い責任が課されるということでもある。その責任感や覚悟、危機管理能力が自衛隊の最高指揮官たる為政者に備わっているかどうか? これは国や国民の命運にかかわる。
書いてはならぬ政治の話を書いてしまった。まぁいいや