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ポリゴンを塗りつぶす地図の表現

公開日: 2021年7月29日

都道府県や市町村など行政区域を地図で表現するとき、内容次第だが、悩ましいことがいろいろある。
前回は色づかいを試みたが、今回は湖沼を抜くか否か。

滋賀県を描画=  

湖を Polygon から抜くほうが良い場合とそうでない場合があると思う。
背景がブランクで湖を抜かず全県のフィギュアだけだったら、滋賀県だと認識するのは(一般に)むずかしい。
NHK は神奈川県を示す絵で芦ノ湖を抜くことがある(個人的にはモヤモヤする)。

NHK が描く神奈川

「海と陸地」だけの表現の場合、反転して勘違いすることも、ままある。
ケース・バイ・ケースだが、1C の(=カラーじゃない)印刷物の場合は、とくに取り扱いがむずかしい。そこへカラーの図を原稿として送り付けるのは無茶振りというもの。

余談。
琵琶湖疏水が京都を潤しているのはつとに知られるが、山梨県道志村は多くの横浜市民に対し生殺与奪の権を握る。
五輪の序盤で良かったのは、自転車ロードレースで道志村の素朴な山村風景が世界に流れたところ。
道志みち(国道413号)を世界の選手たちが駆け上がる絵は、とても良かった。

道志村

日本を代表する風景は、東京のそれじゃない。大多数は道志村の風景に近いのだから。