地図から消えた余呉の集落

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公開日:2018-05-24 更新日:2021-07-02

内務省の古い5万分の1地形図「敦賀」(明治25年測図昭和7年修正 Stanford Digital Repository)の一部、滋賀県長浜市は余呉の周辺。

明治25年測図昭和7年修正内務省5万図「敦賀」

かつて丹生ダムの建設が予定されていたところ。
POI 丹生ダムの事業実施計画(2002年)では、ロックフィルダムで堤高145m、堤頂長474m、堤高145m、ダム天端が標高362m、常時満水位は標高349.5mとなっていたようだ。標高350mでトレースしてみた。

この豪雪地帯、地図から消えた集落群がある。
POI 奥川並』は1969年、『POI 針川』は1970年、『POI 尾羽梨』は1971年にそれぞれ集団離村により廃村。
POI 小原』、『POI 田戸』、『POI 鷲見』および『POI 半明』は1995年にダム建設のため離村。
しかし結局、2014年にダム建設の中止が決定された。京阪の水需要の変化、環境アセスメント問題、断層の懸案など様々な要因が複雑に絡んだものらしい。

なおPOI 鷲見は、映画『八つ墓村』のロケも行われたとのこと。相当に美しい集落だったようだ。

社会に翻弄され、政治に振り回され、時代によって消去されたこれらの廃村は、実に示唆的と思う。
今後、地図から消えていく地方の村落は、少なくないはず。

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