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小石原川ダム

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福岡県の旧小石原村(こいしわらむら)を水源とする小石原川は、山地から谷底平野、扇状地を経由する急流河川。上流で降った雨は短時間で一気に朝倉市街地に到達する。
朝倉市で事業中の小石原川ダム建設事業は、洪水調節、流水の正常な機能の維持、新規利水を目的とする。付帯して国道・林道の付け替え等を含む。
型式はロックフィルダム。堤頂長=約550m、堤高=139m、湛水面積=1.2km²、総貯水量=4,000万m³ という仕様。
平常時最高貯水位=標高349.1m、サーチャージ水位=353.0m とのことなので、標高350m でおよその予想図を示してみる。

色別標高図:  

導水路トンネルは、南の佐田川から小石原川の江川ダムへ流すもの。

先の災害を被った主な箇所も示したが、いずれの流域も洪水調節を目的としたダムがなく砂防堰堤も少ない(赤谷川、大肥川など。蜂の巣城紛争の影響もあるのか知らん。日田市内の有田川、熊ノ尾川、蕪谷川、花月川や小野川には河川整備の計画があるようだ)。
前にも書いたが、日田盆地は多数の河川が集中する「求心状河系」の典型で、筑後川の夜明の狭窄部下流は、豪雨の場合に水位上昇が急激となる。
先月の豪雨の際、寺内ダムは流木10,000m³ を食い止めたという。江川ダムも同様に、洪水を堰き止め下流の浸水被害を軽減したという。
過去の経験則による予想を超越するような水害が増えていく可能性は高いし、国民の生命と財産を守るという点からも「ダムはムダ」などとは言えないと思う。
むろんコストの問題、建設の賛否や水利の係争もあるはずで、ジレンマの洪水といったところか。

上流に住む人は下流に住む人を慮らなければならず、下流に住む人は上流に住む人を慮らなければならないが、それがなかなか容易でないことも想像できる。