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気象庁の現地気圧データ一覧を地図に示す

公開日: 2024年7月15日

気象庁の気圧データには pressure と normalPressure がある。前者は現地気圧、後者は海面上の海抜 0 m に更正した数値。
標高が高いほど気圧は小さくなるため、フラットな天気図に記される気圧は後者の更正気圧が用いられる

たとえば長野県の諏訪は標高 760 m の高所にあるので現地の気圧は低く、更正値との差が大きい。3,000 m 級の山岳ならばなおさら。
逆に千葉など沿海部にある標高の低い観測点ではわずかの差。
一般に現地気圧が報じられることはまずないし、登山者の一部くらいしか気に留めないと思う

最近は「気圧のせいで頭痛がする」とか「気圧のせいか体調が悪い」といったハナシをよく聞く。わからんでもない。

100 m ~ 200 m くらい垂直移動する高速エレベーターも珍しくない時代だが、台湾の超高層ビル「台北101」にある分速 750 m のエレベーターについて製造元の 東芝エレベータ株式会社 によると

地上1階と89階/高低差 382.2 m の気圧差は約 48 hPa。高速走行時の急激な気圧変化は「耳づまり」等の不快な現象を起こす場合があります。気密性の保持とともに、今回開発された最新の気圧制御システムでは給気と排気の二つのブロアにより、かご室内の気圧の変化率が一定に上昇するように制御することが可能となりました

新しい高層ビルのエレベーターに乗ると、ぶおーっと給排気の音がするのはソレか。
気圧の高低は相対的なものだから、数値ではなくその振り幅が影響を及ぼすのかなぁ? 気圧の谷が通過する場合とかも。

むかし飛行機に乗ったとき、着陸に備え機体の高度が下がったら左の眼球周辺に激痛が走ったことがあった。あとで「航空性副鼻腔炎」と診断されたのだが、鼻詰まりによって閉塞した副鼻腔の空洞が気圧の上昇にともない収縮して神経に影響したのだろうと思っている。

それでも私は鈍感なほうだと思うが、耳鼻咽喉が繊細な人や器官の発達が未熟な乳幼児にとってはわずかな気圧変化でも神経に障るのかもしれない。車や電車がトンネルに入っただけでも耳管に影響は出るのだから。

昨日のスカイマーク014便

飛行機に搭乗する場合は事前にしっかり鼻をかんでおき、機内でイヤな予感がしたら耳抜きの要領で副鼻腔を通し予防しているので、今回は異状をきたさなかった。機内で乳児や幼児がギャン泣きしていたが、それは当然のこと。責めてはいけないと思う。

日常の私の場合、メガネのパッド (鼻あて) が当たるところが詰まると額や眉間に疼痛が起きやすい。左右の小鼻の横が詰まると上顎に鈍痛が起きやすい。

どんなに科学が発展発達しても自然には勝てない、という観念はだいじだと思う。
われわれは気圧に限らず、雨ニモマケル風ニモマケル雪ニモ夏ノ暑サニモマケル (宮沢賢治の精神論は現代にそぐわない)。

なお気象庁の latest_time は10分ごとに更新されるが、データが瞬時に反映されるわけがなく7、8分のディレイがあるようだ。
また前にも書いたように気象庁が公表している各観測所の位置情報は大雑把で現実の位置とは数十~数百メートルほどズレている。おそらく意図的に Decimal Degrees を使っていないのだろうが、それが結果的に一般の住宅などを指したりするのも良くないと思う。なので私はなるべく露場を指した自前のデータを使っている。位置がバレるのもまずいだろうから上掲マップのズームレベルは最大13で留めたが。