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19万件の住所から検索するマップ

公開: 2020年08月12日, 更新: 2023年04月11日 by ちずぞう

文字列で検索してマップにプロットする試みを、前回は約9700カ所の鉄道駅で試したが、今回は「住所」でやってみる。
国土数値情報にある位置参照情報の令和元年度「大字・町丁目レベル」CSVをダウンロードすると、47都道府県で約19万件に及ぶ。そこから都道府県名と郡名を端折ってまとめた js ファイルが約13.5MBにもなるわりに、鈍重ではないし、負荷もさほどない。
cgi を用いたり mysql に収納して php を通すのが常套かもしれないが、javascript だけで完結させても問題ないかもしれない(街区レベル=地番までとなると、さすがに巨大すぎて無理だろう)。外部の API に依存せず代用してもいいかもしれない。

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伝統的な地名として、たとえば七福神にまつわるものだと、恵比須(恵比寿)計38件、大黒75件、毘沙門30件、弁天(弁才天・弁財天)計99件、福禄寿0件、寿老人(白鬚)0件ただし「寿町」ならば250件、布袋14件などと出る。
「n日市」の場合=一日市17件、二日市35件、三日市24件、四日市452件、五日市49件、六日市6件、七日市16件、八日市38件、九日市6件、十日市39件(「四」は三重県四日市市を全て含んでしまうが)。
ほかにも、仏より鬼のほうが多いとか、犬は猫を圧倒するとか、松>竹>梅とか、北海道では牛は多いが馬が少ない(しかし「仔馬」が転じた「駒」は多い)などといった傾向を見るのも雑学的におもしろい。
いっぽう、現代的な地名の代表格と思われる「が丘」、「ケ丘」や「ヶ丘」で検索したら、やはりずいぶん多い。

町や集落の名は時代とともに変わる。この点、山や河、湖沼の名は、字が変わること(例=「狸沼」が「田貫湖」となるなど)はあっても、音声はまず変わらない(と思われる)。歴史や由来を探るのならば、これらを調べるほうが良いのかも知れない。
国土数値情報に「河川データ」はあるのだが、山岳や湖沼はない。もし何処かに存在したら、ご教示ください。

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