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都県にまたがる境界未定地域

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富士の山頂は山梨か静岡か、という争いがまた蒸し返される報道が少し前にあった。
国土地理院に平成25年全国都道府県市区町村別面積調があり、その中に「都県にまたがる境界未定地域」が出ているので、ひととおり調べてみた。
こればかりは、やはり正確性や信頼性という点で、国土地理院の地図でなければならない。以下の箇所で、紫色の境界線(破線)が切れている。

  1. 蔵王連峰、御釜の北西で約200mほど境界未確定
  2. 新潟と山形にまたがる飯豊朝日連峰、2kmあまり境界未確定
  3. 三郷市と葛飾区にまたがる水元公園。1897年の地勢図と比べると川の形が違う。当時は北側が「北葛飾郡」南側が「南葛飾郡」となっている
  4. 市川市と江戸川区の間、行徳可動堰あたりはさらに地勢が変貌している。水門の所管など行政上の問題か
  5. ディズニーリゾートも葛西臨海公園も元々は埋立だが、その経緯で画定されなかったのは怠慢か
  6. 小谷村と糸魚川、この戸倉山東方は白池・蛙池の水が分水されているように見える
  7. 白馬岳山頂の北尾根から南のコル付近まで未確定。画定されない理由が謎
  8. 富士山の東側、標高1810m付近から県境がない
  9. 富士東麓、国道138号篭坂峠から南東へ約1kmが境界未確定
  10. 富士火口の9時から11時方向、未確定
  11. 関ヶ原の北に鎮座する伊吹山、僅か300mほど未確定
  12. 同じく関ヶ原、新幹線のトンネル上あたり。江戸の昔から争いがあっても不思議でない感じがする
  13. 木曽川の河口近く。これはもう水利がらみだろう(推測)
  14. 瀬戸内海の塩飽諸島と備讃諸島は、香川に属する島が圧倒的に多いが、井島だけ分断されている。江戸時代から争いはあるらしい
  15. 福岡と大分にまたがる英彦山は修験の山なので、特に不思議でもない(無理に画定する必要もない気がする)
  16. 阿蘇の北東方面、私は子どもの頃から「くじゅう」はヤヤコシイと(九重と久住)思っていて、いまだに熊本と大分の境界の区別がついていない
  17. えびの市は小林市との間でも争いがあるが、いずれも地形からして水利の問題と憶測

十和田湖や乗鞍、熊本県水上村と宮崎県椎葉村など、歩み寄り決着したものもある。
ほとんどは、漁業権や水利権、土着の信仰など歴史的な経緯に由来するものと思う。それぞれについてマニアックに調べるつもりはないが、共通するのは「次世代へ先送り」という(悪)知恵が働いている、ということだろう。
(※卓越したチカラワザとしか思えないのは、喜多方市の飯豊山をめぐる境界)
市町村間の未画定境界となると、うんざりするくらいある。
これが「国境」となると、さらに解決は容易でない。