5万分の1地形図「守門岳」(明治44年測圖・昭和6年要部修正測圖)Stanford Digital Repository の一部を載せる。
点線国道で知られる を古い地形図で見ていたら、破間川(あぶるまがわ)支川の に湿地があった。
(1585.4 m)は玄武岩・安山岩からなる成層火山で、噴火活動時期が約170万年前と相当古いため、侵食が進み火口は確認されないそうだ。
浅草岳山頂北西側の馬蹄形をなす崩壊地形(滑落崖)とそれに伴う流れ山が点在する小起伏面がある。
地質図で見れば、 周辺も「約1万8000年前~現在に形成された岩屑なだれの堆積物」とされている。
浅草岳の東側、福島県只見町の は全体凹凸型の地すべり地形。これが叶津川に突撃する箇所の、上流の谷底低地は異常に幅広く支谷にも入り組んでいる。
つまり堆積低地で、沼の平周辺の地すべり末端が叶津川を堰き止めたと解されるのだそうだ(『建設技術者のための地形図読図入門』鈴木隆介)。
破間川を挟んで北西にある (すもんだけ、1537.3m)もやはり、約170万年前に活動した安山岩質の成層火山とのこと。
南へ流れる守門川は地質が脆弱で地すべりもあり、砂防も散見される。
現行の地形図では左沢に湿地の記載がない。経年変化と言えるのか。
おそらく、地すべりなどの原因で天然ダムとなった痕跡、叶津川のそれと同様の成因ではないかと思う。