地図蔵 ▷ 2012年までの記事「続・ことば遊び」

続・ことば遊び

(2004年5月23日)

★ かつて、有名な俳句のあとに続けて 「それにつけても金の欲しさよ」 を付け加えると愉快である旨の遊びがあった。
(例:子規) 【柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺 それにつけても金の欲しさよ】
★ つらつらとひねってみた(ヒマなことだ)。
一茶: 【なむなむと 口をあけたる 蛙かな それにつけても金の欲しさよ】(メタファーに!)
芭蕉: 【秋の色 糠味噌壷も なかりけり それにつけても金の欲しさよ】(ベタで洒落にならん)
【旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る それにつけても金の欲しさよ】(往生際が悪い)
漱石: 【草山に 馬放ちけり 秋の空 それにつけても金の欲しさよ】(スケールが大きくてよろしい)
★ 漱石といえば、やっぱりあれだ。五・七・五でなくてもよさそうなので、
【我輩は猫である。名前はまだない。それにつけても金の欲しさよ】(ぐっと現代調・いまどきのネコ様に!)
★ 太宰治の 『富嶽百景』 なら、按配はどうか。
【富士には月見草がよく似合う。それにつけても金の欲しさよ】(樹海へ一直線)
★ 外国作品ではどうだろう。ブレヒトの 『三文オペラ』 から……
【人生は短く金はすくない。それにつけても金の欲しさよ】(これもベタで洒落にならん)
★ 江戸川柳ならどうだろう?
【役人の 子はにぎにぎを よく覚え それにつけても金の欲しさよ】(これもそのまんま)
(ネルーダやミストラルもやろうと思ったが侘しくなってきたので以下中止)