★ 南米には多くの日本人移住者がいます。ブラジルやペルーの移民はほとんど集団移住ですが、チリへの移住者は単独で移住したというケースがほとんど。数は少ないのですが、そのぶん野心的というか、実にバイタリティに溢れた人々が多いですね。
★ 船が難破して、泳いで岸までついて、そのまま住み着いたという元船乗りさんがいらっしゃいます。第10州の Frutillar にはペンションを経営している人もいます。北のイキケにもいらっしゃいます。La Serena にもいらっしゃいます(60歳で娘をもうけたという…すばらしい)。首都ではいわずもがな、近くの Quillota にも農場を経営している方がいらっしゃいます。
★ かつて、アルゼンチンのメンドーサから徒歩でアンデスを越えバルパライソまで辿り着いたという猛者もいらっしゃった(帝産オート創設者)。近年では徒歩で北米から南米最南端ウシュアイアまで旅した若者もいました。
★ また、元駐チリ大使の杉野明さんは、チリ在任中に癌に冒され、思い立って外務省を退職され現在はアルゼンチンでJICAのシニアボランティアとして活躍されています(毎日新聞2002年8月29日東京朝刊「ひと」)。
★ 人生を損得勘定だけで考えてしまうと、つまらないものなので、現代日本人も少々破天荒なくらいのほうがいいのかもしれませんね。