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[No.56] Los Vascos Grande Reserve
「地域研究者の感覚は対象地域の住民感情に近づく傾向がある」と、15日付の日経朝刊で伊奈編集委員が指摘している。伊豆見元・静岡県立大教授の「日本国内は北朝鮮に対して脅威を感じていない」という発言に対するものだけれど、言い得て妙と思われた。
ゼネラリストとスペシャリスト。前者は幅広い業務経験を持つが専門性には乏しいと、後者は「専門バカ」などと言われるのをよく聞く。
たしかにスペシャリストというのは特定の分野を深く狭く掘り下げる人物を指すのだろうけれど、往々にして、その分野だけに没入し過ぎて盲目的になってしまい、ゼネラリスト的な広い視野や客観性・相対的洞察を見失っている人を見かけることがある。これは学者に限らず、あらゆる職業に当てはまると思う。
伊豆見教授の場合、親近感とまではいかなくとも、自己の守備範囲としての北朝鮮に密着しすぎて、「枝葉を見て森が見えない」状態に陥っているのかもしれない。
たとえば中東の専門家は中東に、欧州の専門家は欧州に、南米の専門家は南米に、それぞれ愛着に似た感情を抱いたり執着する傾向があるのは、ある面で仕方ないこと。米国帰りの人物がすっかり Americanized されてしまっているのを見かけることも少なくない。
マリナーズのイチローは、ここ2年くらい、何かに対して幻滅し辟易しているのではないかな? と感じることが、ままある。「世界最高の舞台」だからといってメジャーに挑む選手は後を絶たないけれど、メジャー7年目のこの究極的スペシャリストは、アメリカふうに染まり、そこに傾倒し没入するような様子がない。MLBを取り巻く環境や舞台裏には、膨大なカネを巡る企業等の思惑、公には見えない何かしらのチカラや不条理などが轟々と作用し続けているであろうことは想像に難くない。明晰な洞察力という点ではゼネラリスト的であるイチローは、そんな、フィールド外の何かに対して、ウンザリし怒っているフシがあるように思われてしかたない。
さて、ようやく酒。

ロス・バスコスのカベルネ2004、スーパーで約2,380円。日本国内で販売されているチリワインでは高いほう。値段に違わず、とても美味しいと思う。以上。
厚生労働省は(ばかばかしい)メタボリック症候群の対策について基本方針案をまとめたけれど・・・その組織そのものが公務員削減を進めずメタボリック状態ではねぇ。ほかに仕事がありそうなもんだが。

